暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part2/絶望の牢獄
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のだが、そのために他者に犠牲を強いることは結局褒められたことではない。また騒ぎ始めた生徒たちに、星人は苛立ちを募らせ、天井に向けて銃を発砲する。
「きゃあ!!」「ひぃ!?」
「…騒ぐなと言わなかったか。黙って我々の指示に従え、屑ども」
突き刺さる視線に、誰もが押し黙るしかなかった。星人は彼らを鼻で笑いながら、自分が指名した生徒たちを引き連れて行った。
「くそお…我々は始祖の祝福を受けている貴族なんだぞ!なんだってこんな目に…」
「…順番が来るのを待つしかないわね。正直、屈辱だけど……次に会ったら、この屈辱を倍にして返してやる!」
「何言ってるんだ!あいつに魔法が効かなかったじゃないか!」
「さっきのはまぐれだろ!何かしらのマジックアイテムでも使ったに違いない!」
「止せよ。そんなに騒いだらまだあいつが僕たちを殺しに来るぞ!」
話を聞き入れられなかったその男子生徒は壁を蹴って苛立ちを吐き出し、別の女子生徒が星人に対して毒を吐きながらもその生徒をなだめた。しかし星人に魔法が効かなかったから逆らうべきじゃない、魔法が効かないように見えたのは何かの間違いだと主張する者が続出した。
「なぁ、何か気にならないかい?」
ふと、レイナールが口を開いた。
「なんだよぉレイナール…」
まだ怯えきっているのが抜け切れないマリコルヌがレイナールを見る。
「あの怪人…星人は、数人ずつここから出して、僕たちに何を求めているのかそれがわからない。こんな回りくどいやり方を僕たちに強いてまでいったい何を企んでるんだ?」
頭の中でいくつもの憶測を立ててみるも、未知なる異形の種族とは初遭遇であることや、自分たちに彼ら異星人に関する知識がないこともあって、特に何も見えてこない。
「ん?」
モンモランシーは、自分の肩に小さな何かがのっかったことに気付き、自分の右肩に顔を向ける。そこには、一匹の小さな蛙…彼女の使い魔であるロビンが彼女の肩に乗っていた。
「ロビン!よかった…あなた、無事だったのね」
指先で蛙を愛おしそうに撫でるモンモランシー。蛙嫌いなルイズから見れば信じられない光景だろう。
「そっか…あの変な怪人がかけてきた黒い水が私にかかった時、あなたも来ていたのね」
「ゲコッ」
「それは、モンモランシーの使い魔か。あぁ…そういえばヴェルダンデは今どうしているのだろうか」
モンモランシーとその使い魔の蛙を見て、ギーシュは自分の使い魔は今どうしているのだろうかと思う。溺愛していただけあって心配だった。
「そうだ!モンモランシー、ちょっと耳を貸してくれ」
「え?」
すると、何か思いついたのかレイナールは耳を貸すようモンモランシーに手招きした。
「ちょっと待ちたまえレイナール。彼女のナイトである僕の前で、僕のモンモランシーに内緒ごとかい?」
「あのな
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