01 再会
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く動かした鎧の右手は落ちてしまったが、けれどその鎧に定着させた弟の魂は無事だったと、エドワードは今更のように実感して。
「…うん、生きてる」
淡いけれど、確かな笑みを浮かべた。
少し離れたところにいたロイたちも、タッカー氏がニーナとアレキサンダーを合成したあの事件から少年たちがずっと沈んでいたのを知っていたので少しだけほっとした。
だが軍人はそうのんびりとはしていられない。
結果的に傷の男は逃亡し、それはすなわち国家錬金術師に対する脅威も去ってはいないということだ。 兎に角この場から撤収して一旦司令部へ戻ろうと、ハボックが半壊したアルフォンスのところへ向かう。
と、その時。
「へぇ、鎧着た弟って聞いてたんだけど鎧そのものが弟だったんだ」
「!?」
ロイたちの背後から、突然女の声がした。気配も無く近付いていたそれに驚愕して振り返ると、
「なっ、おま、レイ!?」
「うん。ロイにリザちゃん、久しぶりー!」
そこには何だか気の抜けるような顔で笑う、ロイたちのよく見知った黒髪の女が立っていた。
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