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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1259話
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ロボOGsでの話を知っている身としては、どうしても好意的にはなれない。
 いや、技術なんてのは使いようだって分かってはいるんだけどな。
 実際、シャドウミラーで使われているブラックホールエンジンだって、ヒュッケバインで暴走してバニシング・トルーパーとかの件もあったんだし。
 そう考えれば、ナノマシンだけを嫌わなくてもいいとは思うんだが……それでも、どうしても駄目だ。

「ねぇ、アクセルはどう思ってるの? このスキャパレリプロジェクト」

 映像モニタで行われているやり取り……ナデシコ程の戦力を連合軍ではなくネルガルが私的に使ってもいいのかってのを見ながら、ハルカの問いに答える。

「ナデシコの戦力云々って言ってもな。実際にはまだ何もやってないだろ? こう言っては何だけど、バッタとジョロに襲撃されたのを防いだのは俺だし。ナデシコが何かやったかと言われれば……」
「まぁ、それはね」

 苦笑を浮かべるハルカ。
 そうなんだよな。実際、あの時ナデシコはただ海中を潜ってきただけだ。
 勿論何かを狙ってはいたんだろうが、それをどうにかする前に俺が全機倒してしまったし。

「でも、ナデシコってスペック上では木星蜥蜴を相手にも……」
「待った」

 何かを言い掛けたハルカの言葉を遮る。
 どうしたのかを尋ねてくるハルカの視線をそのままに、俺は扉の方へと視線を向ける。
 こちらに向かってくる気配を感じ取った為だ。
 しかも、ただ呼びに来たとかそういうのではなく、俺に対する明確な敵意がある。
 これは……ネルガルが俺を裏切ったか?
 昨日のエリナの件を考えれば、十分に有り得る。
 何しろ、ミロンガ改はネルガルにとって宝の山だ。
 火星に行ってネルガルの技術や資産を回収するより、ミロンガ改を研究した方が得られる利益は多いだろうと考えても不思議ではない。
 ……さて、誰が来るのか。
 ゴートの気配がないというのは、ゴートが俺の力を知ってるからか。
 プシュッ、という音と共に扉が開き……

「大人しくしなさい。そうすれば悪いようにはしないわ」

 銃を構えたキノコがそこにいた。
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