機動戦艦ナデシコ
1259話
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ネルガルの制服……いやまぁ、着たくないのなら何か適当に買えばいいんだろうけど。
そんな風に着替えを済ませて部屋に戻ると、そこにいたのはつまらなさそうにしているハルカ。
「何もない部屋ね」
「……日付が変わってから引っ越してきた俺に、どうしろと? ま、そのうちここで暮らしていれば嫌でも荷物は増えていくだろ。何が増えるのかは分からないが」
取りあえず空間倉庫をなるべく使わないで生活をしなければいけないとなると、食べ物とか飲み物が増えるか?
うん、まぁ、そんなところだろうな。
他に暇潰し用の何かが欲しい。
雑誌は……それもいいけど、俺が雑誌を読むと、何故かトラブルが起きやすいんだよな。
その辺を考えると、止めておいた方がいいのか?
そんな風に考えていると、不意にTVが点く。
「ハルカか?」
「え? 私何もしてないわよ? ルリルリ辺りが操作したんでしょ」
「ルリルリ……ねぇ」
何となくその言葉を呟くと、ハルカが俺の方へとジト目を向けてくる。
「何よ、私の考えたあだ名に、何か文句あるの?」
「いや、そういう訳じゃない。ただ、ちょっと珍しいと思っただけで」
「あだ名が珍しいの?」
「ああ。何だかんだで、俺の周囲にはあだ名を使うような奴とか、殆どいなかったしな」
いるとすれば……ミハエルをミシェルと呼ぶとかか? いや、でも俺の場合はミハエルって呼んだままだし。他には……
「あ」
とある人物の事を思い出し、声を上げる。
いたな、あだ名の持ち主が。
うっか凛ってのも、れっきとしたあだ名だろう。
そんな風に考えている間に、映像モニタではナデシコの目的についてプロスペクターを始めとした主要メンバーが語っている。
……その主要メンバーの中に艦長の姿がないのは、多分テンカワの所に行ってるんだろう。
何だかんだで、艦長はテンカワにゾッコンだし。
ナデシコの目的というのは、昨日俺がエリナから聞いた通り、スキャパレリプロジェクト。
つまり、火星に行ってネルガルの残してあった資産とかを回収するといったものだ。
「……これって、ネルガルの性格を考えると人の方はついでよね」
ハルカも俺と同じ結論に達したのだろう。納得したように呟いていた。
まぁ、普通に考えればそうなるよな。
中にはそれに不満を覚える者もいるようで、副艦長……アオイ・ジュンだったか? それがプロスペクターに対して何か言い募っていたが。
にしても、火星……火星か。つくづく俺と火星は縁が深いな。
ネギま世界然り、マブラヴ世界然り、そしてナデシコ世界然り、か。
テラフォーミング技術はそれなりに魅力的ではあるんだけど、俺にとっての鬼門、ナノマシンなんだよな。
アインストやスパ
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