第67話 転送回線
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の足場の電撃の挙動を伺う。
そして次の足場に跳び移るを繰り返して、床に着地した。
「そろそろ、プロテクト・プログラムがある場所に着くはずだが…」
「あれじゃないのかい?」
エックスが指差したのは、メカニロイドに守られているシャッター。
立ちはだかるメカニロイドを斬り捨てながら先に進み、シャッターを抉じ開けて潜り抜けると、サイバーエルフのような光球があった。
「こいつが…プロテクト・プログラムか…」
「(サイボール…サイバーエルフを応用した技術が用いられているプロテクト・プログラム…。レーザー発生装置を用いた攻撃を使う。無属性だから弱点無しか…)」
エネミーアナライジングでの解析結果をゼロとエックスに送ると、二人はリーチの問題でバスターショットとXバスターを構えた。
『ピッ…ピピッ…らぐなろくヘノ転送回線ニ強制割り込みヲ確認…。ぷろてくと、作動開始…。侵入シタぷろぐらむヲ排除シマス…』
プロテクト・プログラム、サイボールがこちらに向かってきた。
ゼロ達は武器を構えて身構えるのだった。
そして一方、ラグナロクの主砲の直撃を受けた地上のネオ・アルカディア跡地ではレジスタンス達が救出作業を続けた。
「メナート!そっちはどうだい!?」
「駄目だコルボー!こっちに生き残りはいねえ…」
ラグナロクの主砲の被害を受けた中心部付近に生き残りがいないかを確かめに来たのだが、やはり砲撃の影響をかなり受けているため、生き残りはほとんどいない。
「生き残りがいたよ!!」
「本当かい!?」
イブーが救い出したのは、パンテオンに庇われていた人間の子供であった。
下敷きになって機能停止してしまったパンテオンの瓦礫の近くで子供が泣いていた。
自分を助けてくれたパンテオンのために、幼い子供は泣いていた。
「イブー、今すぐその子を安全な場所に連れて行くんだ」
「分かってるよコルボー、君も気をつけなよ。いつ建物が倒れるか分からないからさ」
「ああ」
コルボーはイブーに背負われて、ネオ・アルカディア跡地の外に連れて行かれる泣きじゃくる子供を見ていた。
あの子供を生かしたパンテオンの優しさがとても尊く、あの子供の流した涙がとても悲しいと思えたからだ。
パンテオンの残骸に敬礼すると、コルボーは次の場所に向かおうとしたが…。
「きゃああああああっ!?」
叫び声が聞こえてそちらに振り向くと、レジスタンスの女兵士と老人が建物の下敷きになりかけていた。
間に合わないと思った瞬間、緑、青、赤の影が通り過ぎた。
「はああああああっ!!!」
突如現れたハルピュイアがソニックブレードを振るい、巨大なソニックブームを繰り出して建物を両断し
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