第5話
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。中のテルミットがエレクトロン信管に着火。白く激しく輝く火炎が巻き起こる。
魚人達は約摂氏2000〜3000度にもなる焔の柱に飲み込まれた。後には何も残らない。
それを確認するとヤザワ達は武器を収める。
ガユスが一度大きく深呼吸をして、横にいるヤザワに向き直る。
「さて、役所に向かうとしよう」
「低級とはいえ、数はいましたからね。それなりの金額にはなるでしょう」
ヤザワは反転して歩き出す。ガユスは一度振り向き、切り倒された魚人達の死体を眺めた。
数秒ほど立ち尽くし、死体から視線を外す。そのままヤザワが歩く方向へと足を進めたのだった。
止まっている安ホテルの一室で、ヤザワとガユスは食事をしていた。
向かい合う中央のテーブルの上に、買ってきた料理が並べられている。
塩漬けされた魚と野菜の煮込み料理が熱い湯気を立てていた。
スパイスの刺激的な香りの元には、良く脂が乗った羊肉の串焼き。
骨付きのスベアリブが山の様に突き立つ、真っ赤なシチューの海には、ハオル王国地方特有である小麦で練った団子が浮いていた。
それを奪い合う様に二人は貪り食っていく。
「こういう小国にはフリーの攻性咒式士はあまりいないみたいだな」
「其のためか、依頼が結構あります。けど、報酬が少なすぎやしませんかねぇ」
ガユスが串焼きを食いちぎると、口の中で脂がはじける。
ヤザワは、身が厚く柔らかそうな塩漬けされたタラの煮込み料理を口にしていた。
「仕方ないだろう。ハオル王国もそれほどいい経済状況とは言えない」
「どこもかしこも似たような話で嫌になりますね」
大量の料理を猛烈な勢いで消化していく二人。気が付けば、テーブルの上には何も残っていなかった。
「まぁまぁだ。買ってきた物にしては」
「ガユスは料理がうまいですからね。また作ってください」
「暇ができたらな」
ガユスは要望を苦笑して流した。懐から携帯端末を取り出し、立体映像を浮かび上がらせる。
その中には様々な依頼が乗っていた。
「それより良い依頼が来ないかね」
「どんな?」
「それは」ヤザワの質問にガユスは一度悩む。「美女からの依頼で、厄介ごとがなく幸福の結末で終わる依頼」
「それは」
一度発言を止めて、ガユスに視線を送る。彼も頷いて、携帯端末を戻す。
二人は互いに泊まっている部屋のドア近くまで移動する。
「ないでしょうねぇ」
ガユスの前にヤザワが立つ。
ドアの前で二人共、自分自身の獲物を構える。
次の瞬間、ドアが蹴り開けられた。
ドアの先には粗末な魔杖短剣を構えた男達。十人ほどが部屋の中に押し入りながら、剣先に咒印組成式を発生。
だが、すでにガユスが構
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