暁 〜小説投稿サイト〜
『夢の中の現実』
『最期』
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死ねる。

あのとき死なんかったからこそ、父さんと夢の時間を過ごせれた。

組長、あのとき、助けてくれてありがとぉ。
零那もソッチ逝くね。
やっと逢えるねっ。
説教はたっぷり聞くから...

―――――っ!!!

終わった。
何もかも...。

ごくごく、ありふれた復讐劇。

父さんを守ることは出来ただろうか...
無事に家に向かってるだろうか...

こんな間違ったことしか出来ん娘を馬鹿やと罵って。

父さんは父さんの人生を、チャント前に歩んでいって下さい。

いっぱいいっぱい、零那に父親の愛をくれて、ありがとぉ...

ほんまにほんまにありがとぉ...!!

こんな風にしか出来んくてごめんなさい...

何回も死のうとして失敗してきたけど、生きてて良かったと、心底思うことができたよ。

ありがとぉ...

ばいばい、父さん...


-END-



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