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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
神の領域
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へとなってしまった。だったらここは、俺が罪滅ぼしをしなければならない。そう考えるのが妥当なもんだろう。

「シェリア。一つだけお願いしていいか?」
「?何?」

これから()()秘術を使うに関して、シェリアには言っておかなければならないことがある。ラウルにも言うべきなんだろうけど、あいつには後で口止めするとしよう。

「これ使ったの・・・オババ様には内緒にしててね」
「え・・・」

一言そう言い、俺は全身の魔力を高めていく。今までの戦いの時よりもずっと高く、ずっと強く、ずっと大きく・・・

「な・・・何?」
「空気が・・・」
「震えてる〜?」

ハッピー、シャルル、セシリーのエクシードトリオが、俺の魔力の高まりで空気が震えているのを感じ取ったらしく、額に汗を浮かべている。

「なんだこの魔力は・・・」
「これだけの魔力・・・今まで感じたことがありません・・・」

鎧のおっちゃんとユキノさんと彼ら同様に驚いている。そりゃそうだ。俺だって黒魔導士さんに教えてもらって使った時、かなりビビったんだから。

『君ほどの魔力なら、この秘術もできるかも知れないな』

頭の中に蘇ってくる恩師の言葉。あの人は俺の才能に誰よりも早く気付いてくれた。そして、俺をもう一度シェリアたちの元へと帰れる原点を作ってくれた。

『ただ、これはかなり消耗が激しいんだ。言うなれば諸刃の剣。できることなら、やらないに越したことはないんだけどね』

そういえばそんなこと言ってたな。本当に、どうしようもない時だけ使えって言われたっけ?たぶんオババ様もこの秘術のことは知ってるだろうし、使ったら怒られそうな気がするけど、まぁ大丈夫だろう。
高まり過ぎて、体から溢れ出しそうになる魔力。だが、それを俺は放出するのではなく、体の内側へと懸命に留める。

「これってシリルが天狼島で見せた〜?」
「ううん・・・何か違う・・・」

セシリーたちはきっとドラゴンフォースのことを言っているのだろう。だけど、あんなものとは格が違う。すべてのものを超越する、そんな秘術だよ。

「さてと・・・これで準備は整った」

すべての魔法を扱うものの頂点に立つ神に限りなく近づく秘術。別名『神の領域』

「やろう。シェリア。これならすぐに扉を壊せるよ」

この世界で最強と言われてきた竜の力。それすら遥かに越える領域。未来のために、俺はこの力を使うよ。















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