神の領域
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チビ!!交代だ!!」
「チビじゃない!!」
珍しく怒ったレオン。カミューニさんも名前ぐらい覚えといて・・・いや、大魔闘演武を見ることもほとんど出来ていないだろうし、仕方ないのかな?
「おめぇら二人で扉壊してくれ!!いくぞミラジェーン!!」
「わかったわ!!」
カミューニさんとミラさんがお姫様のそばからレオンたちが戦う小型の群れへと駆け出す。
「え?どういうこと?」
「事情はあっちでルーシィたちから聞いて」
「??あいさー」
目を白黒させているシェリア。彼女に対してミラさんがエクリプスの扉のそばにいるルーシィさんたちを指さしてそう言う。というかなぜレオンの返事はハッピーみたいになってたんだ?突っ込んでる場合じゃないから余計なことはしないでくれ。
「ふん!!」
「危ねぇ!!」
俺が一人で突っ込んでいるとジルコニスがすかさず攻撃を仕掛けてくる。それも難なく交わしてウェンディのそばへとやってくる。
「大丈夫!?シリル!!」
「全然余裕だよ」
ウェンディより一歩前に出る形でジルコニスに向かい合う。
「ほほぉ。やっぱり嬢ちゃんたちが並ぶとより食欲が湧くのぉ」
舌舐めずりしながらよだれを垂らしているジルコニス。だけど俺はもう突っ込まないぞ。嬢ちゃんって言われても絶対気にしない。
「―――というわけなの」
「へぇ」
「それなら確かに・・・」
一方向こう側では、ルーシィさんがレオンとシェリアに先程のことを伝えており、二人は何となくではあるが納得しているようである。
「できるのか?」
「まぁ、なんとかなるでしょ」
「適当だね、レオン」
心配そうなアルカディオスさんに対し、余裕というか、適当というか、そんな様子で答えるレオン。隣のシェリアはその様子にあきれたようにそう言っている。
(ジルコニス!!扉を壊させるな!!)
「!!」
レオンたちが扉に向かって攻撃をしようとしたその時、突然ジルコニスが苦しみ出し、頭を抱える。
「ぐっ・・・扉は・・・」
「「??」」
「扉は壊させん!!」
ジルコニスはそう言うと、俺とウェンディを無視してレオンたちの方へと突進する。
「レオン!!」
「シェリア!!」
「「??」」
危険を知らせようと二人の名前を呼ぶ。彼らはそれに気付いたけど、すでにジルコニスは目の前に迫ってきており、近くにいたルーシィさんたちものとも弾き飛ばされてしまった。
「「「うお!!」」」
「「「「「きゃっ!!」」」」」
「「「ふぎゃ!!」」」
レオンたちは押し倒されるといった形ではあったが、全員頭をぶつけるなどのことは起きていないようで、すぐに上体を起こしている。
「なんだ?」
「どうしたの?急に」
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