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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
神の領域
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つつあるのに、ジルコニスはそんな様子は全然ない。大魔闘演武を戦った影響もあるのだろうか、いつもより消耗が激しい気がする。
今一番の希望であるエクリプスの破壊。そちらにチラッと目線を向けてみるが、なかなか壊せるような代物ではないようだ。

「クッソ・・・」
「なんて頑丈な扉なの?」
「ここまでビクとMO()しないとは」

カミューニさん、ルーシィさん、タウロスさんが傷一つついていないエクリプスを見上げてそう言う。

「やっぱり・・・俺たちがなんとかするしかないのか・・・」

ルーシィさんたちの方からジルコニスへと意識を戻す。ウェンディもジルコニスを一心に見据えてはいるが、やはり疲れは隠せない。片膝をついたまま、肩で大きく息をし、その場から動けないでいる。

(なんて言ってる俺も似たようなもんなんだけどね・・・)

俺は立ってはいるものの、正直辛いことに変わりはない。立っているのがやっと、そんな感じだ。

「ここからどうするかな・・・」

思考をフル活用し、敵に対する策を練り上げる。だけど、これといったものは何一つ思い付かない。

「ふぅ〜」

一度大きく息をつく。こうなったらダメで元々。何度でも突進するしかないかな。そう思い、ジルコニスに向かおうとした時、

ビュンッ

後ろで何かが風を切る音が聞こえた。

「「!?」」

何の音なのか、気になった俺たちはそちらに顔を向ける。すると、普通ならあり得ない速度で宙を飛び、エクリプスに直撃したものが目に入った。

「え?」
「あれって・・・」

扉に当たったものを見て思わず目を点にする俺とウェンディ。だってぶつかったのは、小型のドラゴンだったのだから。
扉に打ち付けられた小型はその衝撃で粉々に破壊される。さらにはそれにより、エクリプスに傷がついていたのだった。

「ちょっとレオン!!あっちに投げたらお姫様に当たっちゃうでしょ!!」
「ごめんごめん。だって飽きてきたから新しいことやりたくて」

どうやら小型をエクリプスに投げつけたのはレオンだったらしい。案の定というか、分かりきってたというか・・・

「ん?ちょっと待てよ・・・」

その光景を見て俺はあることに気付いた。マグナニウム合金とやらを使っていて簡単には破壊することができないエクリプスの扉。だけど、それは普通の魔導士ではということ・・・つまり、

「レオンならあれ壊せるんじゃないの?」

レオンの力はドラゴン並み。もはや人外の生物になりつつある。

「カミューニさん!!」
「!!」

俺はすぐさまこの中で一番理解が早いであろう彼に声をかける。俺と視線を合わせた彼は、俺の目を見て何を言いたいのかわかったらしく、一度うなずくと行動に移った。

「おい
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