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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
神の領域
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「「!!」」

俺たちがもめていると、ようやく正気を取り戻した様子のジルコニスがこちらをじっと睨み付けていた。やれやれ、耐久性が高くて困っちゃうな。

「ルーシィさんたちは何してるのかな?」
「わかんないけど・・・何か作戦でも思い付いたんじゃないかな?」

大幅の意識はジルコニスに向いているけど、聴覚は後ろで何かを話しているルーシィさんたちに向けられている。俺たち滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)は五感が優れている。だから多少離れていても、他の人の会話を聞こうと思えば聞けるのだ。うっすらとだけど。

「万が一、この時代において扉が破壊された場合、未来においてエクリプスの扉は存在しない。連鎖的に私の存在は消える」

未来のルーシィさんの落としたらしいメモ帳を読み上げるユキノさん。簡単にいうと、今この騒ぎを起こした原因の人は未来から来たらしいんだけど、今この場で時間を繋ぐ扉であるエクリプスが壊されたとなると、未来では当然の如く扉は破壊されたことになる。つまり、未来から人は扉がなくなってしまったために、この時代に来る手段がなくなるということらしいのだ。

「すごい発想だな」
「でも、未来のルーシィさんの言う通りだと思うよ」

ルーシィさんたちの会話を盗み聞きしていた俺たちはそう言う。そんな俺たちに、自分を無視するなと言わんばかりにジルコニスが尻尾を降り下ろしてくる。

「おっと!!」
「わっ!!」

俺とウェンディはその攻撃を咄嗟に交わす。別々の方向に逃げたことによって、ジルコニスは俺とウェンディ、双方に交互に目を向けていているようで、攻めやすい状況になっているように感じる。

「あっちはルーシィさんたちに任せよう!!」
「うん!!私たちはジルコニスを!!」

扉を破壊すること、それはルーシィさんやミラさん、そしてカミューニさんたちに任せていればいい。今俺たちがやるべきことは、目の前のドラゴンを倒すこと。エクリプスが破壊されればドラゴンたちも消えるかもしれない。だけど、もし万が一その仮説が間違っていたら・・・それは、俺たちでなんとかしなきゃいけないんだから。























カミューニside

「しかし、大きな問題が一つ」

真っ白な鎧に身を包んだおっさんが俺たちの背丈の何倍もある扉『エクリプス』の方を見上げる。

「この巨大な建造物をどうやって破壊するかだ」
「生易しい仕事ではないな」

見ただけで相当に固そうなことはわかる。だが、今やるべきことがわかったのなら、俺たちはそれをやるしかねぇよな。

「任せろって。元聖十大魔道の力、見せてやんよ」

俺たちの後ろではシリルとウェンディが戦っている。二人の|
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