第四歩『コイキングを探せ』
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「はいよー」
おばちゃんはパタパタとスリッパを鳴らし
ながら裏手へ行った
それから少ししてシロナさんが起きてきた
「………おはよう」
「……おはようございます」
「…え、と…さっきは…その、
ごめんなさい…ね?」
「いえ…勝手に勘違いしたのは俺ですし
えーっと…裸見ちゃいましたしむしろ
謝るのは俺の方で…すいません」
「「……………」」
気まずい空気が、食堂に流れた
「そ、それじゃあお互い様ってことで…」
「そうですね…」
その後、シロナさんと朝食を一緒にとり、
旅の支度を整えて宿の前に集まった
シロナさんは服を変えていた
水色のノースリーブに限りなく白に近い
水色のロングスカートを履いていた
一応俺も黒のパーカーにチノパンと服装を
変えている、地味なのは仕方ない
「それじゃあ、行きましょうか」
「はい」
「クチっ!」
なぜかニンフェはモンスターボールに入らず、
俺のパーカーのフードに入り込んでいる
「ニンフェ?モンスターボールに入らないのか?」
「クッチッ!」
ニンフェは首をプイっと拒否するような仕草をする
「モンスターボールが嫌いなポケモンはたまに
いるから…まぁニンフェちゃん軽いし、
大丈夫じゃないかしら」
「んー…まぁ、いいか
落っこちるなよ?ニンフェ」
「クチッ!」
俺はニンフェをパーカーのフードに入れたまま
“4番道路”に入った
「お、あれってパールル…の、石像ですかね」
「綺麗ね…花も沢山咲いていて、草ポケモンも
元気に走り回ってるわ」
そこで俺は4番道路にある看板を見た
『完全なる 調和を 目指して 造られた
庭園が 自慢の道 “4番道路”』
完全なる調和…か、確かに色々な種類の草花が
植えられているが、花の色は全て他の花を邪魔
しないように植えられている
なるほど、確かにこれは完全なる調和、だな
少し歩いていて、俺は1人の子供が泣いているのを
見掛けた、外見からして…幼稚園児、だろうか
「どうしたんだい、そんなに泣いて」
「うぅ…コイキングが…僕のコイキング…」
「コイキングがどうかしたの?」
「ひっく…赤い服を着たおじちゃんが
持ってっちゃった…」
「…!」
「…外道が」
赤い服の男、そしてここら辺でポケモンを
誘拐するのは…アイツらしかいねぇ
「なぁ、僕 名前は?」
「…ユウイチロウ」
「よし、ユウイチロウ君
その赤い服のおじちゃんって、どっちに行った?」
「…ん」
ユウイチロウ君は庭園の外側の森の方に指さした
「ユウイチロウ君
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