第四十六話 福島少佐!いきなりバレンタイン!!その五
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「だから出さない方が君達の為だ」
「どう書かれるかわからないからですね」
「作者によって」
「だからそんな奴の名前を出すな」
「そういうことですね」
「その通りだ、そして今回の勝負だが」
あらためてだ、悪田部は二人に話した。
「二条城でバレンタインのチョコレート勝負だったな」
「はい、どっちがより多くのチョコレートを貰えるか」
「その勝負です」
「頭にくることにネットじゃ俺達一個も貰えないとか書いてくれてますよ」
「今度こそ負けだって」
「そうだな、普通にやればな」
悪田部も言う。
「君達は負ける」
「あくまで普通にやればですね」
「そうなりますね」
「つまり普通にやらなかったらいい」
「そういうことですね」
「勝つ為には手段を選ばないことだ」
悪田部もこう言うのだった、尚彼は戦隊もので言うならば戦隊の面々の司令官つまり善玉の大元締めにあたる。
「一切な」
「わかってますよ、それは」
「俺達やってやりますよ」
主役の方もこう言う。
「目的の為には手段を選ばず」
「やっぱりこれですよ」
「だからどんな汚いことをしても勝ちますよ」
「勝てば正義ですから」
「だからもう秘策は用意してあります」
「任せていて下さいよ」
「わかった、では君達に任せる」
悪田部は二人の自信に満ちた言葉に頷いて応えた。
「思う存分やってくれ」
「はい、それでチョコレーを貰って」
「思う存分食ってやりますよ」
「チョコレートは食うものですからね」
「貰って終わりじゃないですから」
このことはかなり重要である。
「じゃあ今回もです」
「やってやりますよ」
「ではな、私はこれから仕事だ」
見れば悪田部は立ったままだった、靴を脱いではいる。
「すぐに東京に戻る」
「ああ、東京から来られたんですか」
「そうだったんですか」
「三秒前まで防衛省にいた」
防衛大臣である彼が勤めるべき場所だ。
「そこで書類仕事をしていたが」
「ワープしてですか」
「来られたんですか」
「いつもながら便利ですね、ワープって」
「何処でも瞬時に行き来できますから」
「そうだ、私はサイコキネシスやテレパシーも持っている」
実は超能力者なのだ。
「だからだ」
「悪田部さんも戦えるんですね」
「いざという時だ」
「そうなのだ、これは公式設定だ」
作中におけるだ。
「今のところ出番はないがな」
「そうした出番はですね」
「ないんですね」
「そうだ、しかしいざという時はな」
彼もというのだ。
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