第一部
第三章 パステルカラーの風車が回る。
赤丸
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と少しで自分たちと追いつけそうということ。
「シカマル、シノ、それにサクラももう直ぐ追いつけるそうだ……と、言いたいところだが」
赤丸が警告の言葉を発する。兄貴は頷いた。
「その前にちょっと戦闘になりそうだなッ」
兄貴がクナイを投擲した。ガキン、と音がしてそれは弾かれる。見るとそこには、いつも重く悲しい臭いをさせている、うちは、という男が立っていた。そしてその前方には砂くさい奴が三人。
「チッ……テマリ、我愛羅は任せるじゃん」
言いながら砂臭い奴の一人が、背負った人形に手をかけた。
「俺がこの三人の足止めするじゃん……!」
砂臭い女は頷くと、一番やばい砂臭い奴を抱えて素早く走り出した。追いつくにはあの砂臭い男を倒すしかないみたいだ。うちはとかってやつが目を細める。赤丸は予選であの砂臭い男がぐにゃぐにゃする男にやった仕打ちを思い出して警告したが、兄貴は構わなかった。兄貴は数歩進み出た。
「いーや」
目を見開くほかの奴らと赤丸をよそに、兄貴は笑って言い放った。
「先に行け、サスケ、チョウジ。人形野郎め、テメエの相手はこの俺だ」
赤丸は仕方ないな、と思った。兄貴がどうしてもやるって言うんなら。自分も従うしかない。
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