橋を渡れ
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
二つに裂かれた!!
暁「きゃーーー!!」
瓦礫が、白露達を襲う。
白露「暁!しっかり掴まっててね!」
飛び散る瓦礫がバシバシ体にぶつかる。
白露は痛みに耐えながらハンドルを握る。
フルスロットルで吹かした悪魔のバイクは、
炎を吐き、真新しい地獄の口を飛ぶ!
車と瓦礫を次々と飲み込む。
天をかけるバイクは、
崩壊中の向う岸に取り付いた。
暁「ぎゃん!」
衝撃でお尻を強打する。
目の前から、車の群れが雪崩れ込んで来る!
白露は巧みなハンドル捌きでかわしながら、
絶壁と化した橋を登る!
一際大きい地響きが鳴り、
最後に繋がっていた橋が力尽きる。
白露「いっちばーん!!」
火を吐くバイクは渾身の力を込め、
橋を登り切った!
暁「わぁーーー!!」
空中で一瞬静止し、
渋滞中の車の屋根に乗る。
グシャリと屋根が潰れ、ガラスが飛び散る。
敵艦載機はそのまま飛び、大きく旋回飛行を始めた。
敵艦載機「ヌケタダト!?シブトイヤツメ!」
白露「このまま行くからね!」
車の屋根をバイクで走る。
暁「あぐん!あぐん!」
屋根からボンネット、ボンネットから屋根
走る度にバイクは大きく上下した。
タイヤ痕を残し、ガラスを蜘蛛の巣状に割り、バイクは進む。
運転手「おい!コラ!!
車の上走るな!」
運転手「馬鹿っ!弁償しろ!!」
車から顔を出す運転手から口々に非難を浴びるが、
聞かずに街に入る。
白露「艦載機は街の中までは来れないはず」
橋を渡り切った2人はそびえ立つビル群の中に入って行った。
街
白露「ひどい、街がメチャクチャ、、」
街に入ると、渋滞の原因が、
敵の攻撃によるものだと分かった。
渋滞の最前列は、数台の車による玉突き事故
最前列の車は瓦礫に押し潰されていた。
辺りの人は手を貸し合い、怪我人の救助をしている。
「ううっ、私の事はどうなっても構わないから、この子だけは、、」
苦しそうに声を絞り出す蒼白の母親
車の窓から体の半身を出しているが、巨大な瓦礫は窓のフレーム歪めており。
母親は胴を分断され、辺りはおびただしい血だまりが広がっている。
長くは持たない事は明白だった。
車の中からは赤子の泣き声が響いてくる。
数人の男が潰れた車を広げようと鉄パイプを突っ込み、踏ん張っていた。
「ふん〜!とてもじゃないが、上がらないぞ」
「諦めるな、まだ中に赤ちゃんがいるんだ!
いいか、もう一度!」
そんなやりとりを見ていた暁達
暁「白露、ここは、、」
同情の眼差しを向ける暁
白露「わかってる。」
暁が言い終える前に、白露は潰れた車に手を掛けた。
いつになく真剣な表情
「ちょっと、そこの女の子!危ないから下がって!」
作業が止まり、おじさ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ