暁 〜小説投稿サイト〜
艦娘達の長い一日
橋を渡れ
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二つに裂かれた!!

暁「きゃーーー!!」
瓦礫が、白露達を襲う。
白露「暁!しっかり掴まっててね!」
飛び散る瓦礫がバシバシ体にぶつかる。
白露は痛みに耐えながらハンドルを握る。
フルスロットルで吹かした悪魔のバイクは、
炎を吐き、真新しい地獄の口を飛ぶ!
車と瓦礫を次々と飲み込む。
天をかけるバイクは、
崩壊中の向う岸に取り付いた。
暁「ぎゃん!」
衝撃でお尻を強打する。
目の前から、車の群れが雪崩れ込んで来る!
白露は巧みなハンドル捌きでかわしながら、
絶壁と化した橋を登る!
一際大きい地響きが鳴り、
最後に繋がっていた橋が力尽きる。

白露「いっちばーん!!」
火を吐くバイクは渾身の力を込め、
橋を登り切った!
暁「わぁーーー!!」
空中で一瞬静止し、
渋滞中の車の屋根に乗る。
グシャリと屋根が潰れ、ガラスが飛び散る。
敵艦載機はそのまま飛び、大きく旋回飛行を始めた。
敵艦載機「ヌケタダト!?シブトイヤツメ!」

白露「このまま行くからね!」
車の屋根をバイクで走る。
暁「あぐん!あぐん!」
屋根からボンネット、ボンネットから屋根
走る度にバイクは大きく上下した。
タイヤ痕を残し、ガラスを蜘蛛の巣状に割り、バイクは進む。
運転手「おい!コラ!!
車の上走るな!」
運転手「馬鹿っ!弁償しろ!!」
車から顔を出す運転手から口々に非難を浴びるが、
聞かずに街に入る。
白露「艦載機は街の中までは来れないはず」
橋を渡り切った2人はそびえ立つビル群の中に入って行った。




白露「ひどい、街がメチャクチャ、、」
街に入ると、渋滞の原因が、
敵の攻撃によるものだと分かった。
渋滞の最前列は、数台の車による玉突き事故
最前列の車は瓦礫に押し潰されていた。
辺りの人は手を貸し合い、怪我人の救助をしている。

「ううっ、私の事はどうなっても構わないから、この子だけは、、」
苦しそうに声を絞り出す蒼白の母親
車の窓から体の半身を出しているが、巨大な瓦礫は窓のフレーム歪めており。
母親は胴を分断され、辺りはおびただしい血だまりが広がっている。
長くは持たない事は明白だった。
車の中からは赤子の泣き声が響いてくる。
数人の男が潰れた車を広げようと鉄パイプを突っ込み、踏ん張っていた。
「ふん〜!とてもじゃないが、上がらないぞ」
「諦めるな、まだ中に赤ちゃんがいるんだ!
いいか、もう一度!」

そんなやりとりを見ていた暁達
暁「白露、ここは、、」
同情の眼差しを向ける暁
白露「わかってる。」
暁が言い終える前に、白露は潰れた車に手を掛けた。
いつになく真剣な表情
「ちょっと、そこの女の子!危ないから下がって!」
作業が止まり、おじさ
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