Aパート
LIVE11 合宿?
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一旦止まる。だが、次の会話を聞いて迷いを振り切った。
『海未の水着姿も可愛いな。』
『な、いきなり何を言い出すんですか?は、ハハハハ破廉恥です?』
ターゲットロックオン。標的:獅子神隼人。チャンスは一回のみ。
「そこだぁぁあああああああ?」
「うぉお?危ねえ!何しやがる、刹那!」
チッ、外したか。俺は自前の速さを生かして隼人を狙いに行ったのだが避けられてしまった。
「あぁ、すまん獅子神。スイカと間違えちまった。」
言いながら目隠しを外す。
バットがめり込んでいるのは獅子神の数センチ手前。この野郎……!寸前で回避しやがったな……
「刹那……。今アンタ、隼人の声がした途端に迷わずダッシュしたように見えたんだけど……」
「ハハハハ……。何を言ってるんだよにこ。それは酷い誤解だ。」
そのような事実は一切認められてません。
「……まぁ、気にするなよにこ。刹那はあくまでもスイカを探していただけだからな。そうだろ、刹那?」
「ああ、勿論だ。」
獅子神の言葉に即座に肯定する。そんな、獅子神がかなりスタイルが良い海未にナンパ混じりの言葉をかけたのがムカついて撲殺したかった、みたいに思われるのは心外だ。俺は宇宙のように心が広い男なんだからな。
「じゃあ、次は俺の番だな。刹那、バットをよこせ。」
「いやいや、何を言うんだよ。獅子神はさっきやって失敗したばかりだろう?」
「そういうな刹那。今のお前で全員1回目が終わったんだ。次は2周目だろう?それならまた俺の番だ。」
「何言ってるんだよ。2周目が始まるなら順番を逆にする方が公平だろう?それなら俺がもう一回やるよ。」
お互いに笑顔の裏に殺気を放ち全力でバットを奪い合う。ここでチャンスを失えば相手を殺すチャンスが無くなるんだからな。
「あ、あのー……せっかく用意したスイカも飛び散るともったいないからこの辺で……」
花陽が小さい声で提案してくる。それは名案だ。だが、俺達には殺らなきゃいけないことがある。
「「スイカは割らねえから大丈夫だ!」」
「一体、何を割る気だにゃ?」
それは割ってからのお楽しみだ。
血で血を争うようなスイカ割りを終えて今は夕食の準備。
「買い出しにか?」
「うん、近くにスーパーがないから買い出しに行かないと駄目なんやて。」
「別に良いわよ。私が行ってくるから。」
希の買い出しの提案を真姫が却下した。でも、女子一人で行かせるってのは……
「なら、ウチも行ってもエエよね?」
「なら、僕も行くよ。女子二人っていうのも危ないし。」
希と白夜が付いていってくれるらしい。白夜がいるなら心配事はないか。
一時間後……
「おらおらおらぁああ?」ザクザクザク
決して人は切ってません。刺してません。
「だぁぁらっしゃぁああああ!」グツグツク
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