第三話〜新しき出会い〜
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イ「レリックの移送を中止し、それが保管されている場所を教えろ!」
その言葉を研究員は聞き、その幹部は一瞬呆けるがすぐに反応を示した。
幹部「……ああ。分かった。」
『レリックの移送を中止。その場に放置しろ。』
幹部は通信機を取り出しすぐさま支持を出す。
作業員『なぜです!?あれはっ!』
幹部『放置だ!!これは命令だ!!』
幹部からの指示に作業員は疑問の声をあげるが、幹部は即座に命令を返し通信機の電源を落とした。
幹部「レリックの保管場所は地下にある保管庫だ。地下施設はその保管庫だけだからすぐにわかる」
ライ「よし。あとは」
ライは幹部からの言葉を受け取ると、彼に当て身を使い気絶させた。ちょうどその時にゼストからの念話が入った。
ゼスト『ライ。こちらゼスト。どうだ?』
ライ『地下の保管庫にあるそうです。詳しい座標まではこちらでは…』
ゼスト『いや、それだけ判れば後はこちらで回収する。君はすぐに撤退しろ。』
ライ『イエス、マイロード。』
ゼストとの通信を速やかに終わらせすぐに次の行動に移るライであった。
施設外・戦闘区域
ゼスト『ルーテシア、インゼクトが地下に行くまでどのくらいかかる?』
ルーテシア『……8分くらい』
ゼスト(ギリギリだな。上手く逃げてくれ。…しかし彼の対応は早すぎる。たとえ彼が失敗しても、こちらがいくらでもフォローができるようにしていたのだが…。彼にはなにかあるのか?)
ライからの情報を、別行動をとっているルーテシアに伝え、施設を警護していた武装隊視線に向ける。戦闘はゼストの完勝に近い形で終わったが、ライの手際の良さに疑問を抱くゼストであった。
施設外・撤退ルート
ライ(合流ポイントまであと少しか。……それにしても、敵の施設が整備されすぎていた。あれはまるで…民間かもしくは軍の研究施設の一部みたいだった。…どういうことだ?レリックは盗まれてあの場所にあったはずだ。だが僕が見た限りこれでは盗み出しているのはむしろ……)
ライが走りながらも施設内で感じた違和感について考えていた時、少し離れた位置から声が響いた。
ゼスト「ライ!ここだ!」
ライ「!」
(考えるのは後にしろ。今は生き残ることだけ考えろ!)
ゼストの声を聞き意識が現実に引き戻される。ライの姿を確認し、ゼストはルーテシアに指示を出す。
ゼスト「よし。ルーテシア、頼む!」
ルーテシア「分かった。」
その言葉と同時にルーテシアを中心に紫の魔法陣が展開された。そして作戦が上手くいく事を確信した瞬間にゼストの体に痛みが走った。
ゼスト「…ぐっ」
(なんとかなったか。…しかし私の体ももう
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