第三話〜新しき出会い〜
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の海に浸りかけた瞬間、大きな声が響いた。
ライ「……妖精?」
ライがその声のした方を見ると小さな少女がいた。その姿を見た瞬間にライは頭に浮かんだ言葉を反射的に口にした。
アギト「恥ずかしい呼び方すんな!!あたしは『烈火の剣精』アギト様だ!」
ライ「???」
ライの呼び方が気に食わなかったのか、アギトがライに言葉を返した。
ゼスト「アギト、彼は魔法の存在しない世界から来ている。お前のような存在に慣れていないのだろう。あまり脅かすな。」
アギト「ちぇっ。旦那の言うことならしょうがねーな。おい、ルールーを困らせたら燃やしてやるから気をつけろ!」
ゼスト「すまんな。」
ライ「いえ、こちらはあなた方を補助する立場なので。」
(というより、ウーノさんが二人と言っていたから戸惑っただけだったんだけど。)
ライがゼストの考えていた事と若干的外れなことを考えていた時、ルーテシアがこちらを見ていることに気付いた。
ルーテシア「……」
ライ「んっ?」
ルーテシア「あなたはどうして手伝ってくれるの?」
ライ「ウーノさんから事情を聞いていないのかい?」
ルーテシアがライの言葉を聞き、首を横に振り答えた。
ルーテシア「あなたの言葉を聞きたい。」
ライは少し考える仕草をし、答えを返した。
ライ「そうだな…。僕を助けてくれた人が僕を信じて任せてくれたから、その期待には最低限応えなければならないと思った。それがさっきまでの理由のひとつだよ。」
ルーテシア「さっき?」
ルーテシアが小首をかしげて尋ねた。
ライ「うん。今はここにいる全員が無事に戻れるようにするために僕が少しでも役に立てばいいと思っている。」
ルーテシア「なぜ?」
ライ「さっきのアギトを見て君たち三人が仲間のことを大切に思える人たちとおもえたから。」
この三人を見てライは心からそう思うことができた。だからこそ自然と素直に自分の言葉を口にできていた。
ルーテシア「……」
ライ「他人を大切に思うことができる人を失いたくない。」
ルーテシア「わたしも?」
ライ「ああ。ルーテシアも無事に戻ってきてほしい。」
ルーテシア「………でいいよ。」
ライ「えっ?」
ルーテシア「呼び方……ルーでいいよ。」
ライ「分かったよ、ルー。」
その言葉にライは笑顔で答えた。
ルーテシア「……」
その笑顔に再び俯いてしまうルーテシアだった。
アギト「テメー!!さっき忠告したろうが!!!」
その様子にアギトは黙っていなかったが…
ライ「アギト」
アギト「な…なんだよ。」
ライからの真剣な眼差しと声に多少怯ん
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