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【仮面ライダー×SAO】浮遊城の怪盗
世界の破壊者
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《ヴォーパル・ストライク》を越える火力はない。

 ならば連撃だと、片手剣四連撃ソードスキル《バーチカル・スクエア》を、それぞれ炎や雷などの属性を付与しながら、零距離でダークディケイドへと叩き込まれる。利き腕ではないことで威力を減じているにしろ、それらは全て吸い込まれるようにダークディケイドに直撃するが、まるで鉄を素手で殴っているかのような感触しか湧かない。

 アレが力の証なのかと最後の一撃はダークディケイドのベルト、ディケイドライバーに炸裂させるが、それも意味なく終わったことでキリトは悟る。

 何かが根本的に違うのだ。キリトが体験していた世界の常識とは。そうキリトが理解して左腕に持っていた剣も落としてしまう。そして、そこにいることに今気がついた、と言わんばかりのダークディケイドの深い蒼色の目がキリトを見るとともに、周囲からアルビローチがやはりゾンビのように近づいてきた。

『…………』

 キリトにトドメを刺そうとしてか、ダークディケイドが新たなカードをケースから取り出し、ベルトへと入れようとしたところ――キリトはダークディケイドの腕を力の限り掴み、カードを投入出来ないようにすると、そこでダークディケイドは一瞬だけ動きを止める。

「――海東! 今だ!」

 キリトが剣を取り落としたのは諦めた訳ではない。彼は誰かの為ならば、決して諦めることをしない。確かに異世界のことなどはキリトの理解の外にある――が、異世界からの旅人ならばこちらにもいるのだ。それもより多く、長く旅してきた怪盗が。

「そのままにしておきたまえ!」

『KAMEN RIDE TODOROKI』

 吹き飛ばされた竹林から高速移動で現れた海東――ディエンドは、飛びながらディエンドライバーの銃口をダークディケイドの背後に向けることで、アルビローチの壁を通り越して新たなライダーをダークディケイドのすぐ背後に呼びだした。さらに続けざまに、もう一枚のカードを読み込ませながら着地する。

『ATTACK RIDE CROSS ATTACK』

 召喚したライダーの必殺技を発動させるカード――このカードの効果により、ディエンドに召喚されていたギターを持った灰色の鬼、《轟鬼》はダークディケイドに自身の得物たるギターを突き刺した。

『音撃斬・雷電激震!』

「魔化魍を利用した防壁なのはだいたい分かった……なら清めの音を使うだけだ」

 召喚された轟鬼は、アルビローチに妨害されながらもギターをかき鳴らし、ダメージらしいダメージをダークディケイドに与えていく。しかし最後まで必殺技が完成することはなく、轟鬼は途中でアルビローチにやられて消えてしまうが――詳しい理由はともかく、攻撃が通じるようになったと伝わったキリトが零距離にいた。

「はぁっ!
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