世界の破壊者
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せた。その名はディケイド……仮面ライダー、ダークディケイドという。
「出たね……!」
敵意を隠さない海東が先制射撃を行うものの、その射撃は全てアルビローチを盾にして防がれる。銃撃をアルビローチで防ぎながら、ダークディケイドは腰のケースから一枚のカードを取り出すと、ディエンドと同じようにベルトに挿入していく。
『ATTACK RIDE CLOCK UP』
「ぐあっ!」
「海東!?」
そのカードがベルトに読み込まれた瞬間、キリトの背後にいた筈の海東がさらに背後へ吹き飛んでいき、竹林へと消えていく。キリトに見えたのは、ダークディケイドに蹴り飛ばされているディエンドの姿のみ。
「……海東!」
もちろん助けに行こうとしたキリトだったが、行かせまいと前にダークディケイドが立ちはだかる。その間にアルビローチの一団はディエンドが消えた竹林に向かっていき、ダークディケイドはキリトが行動を迷う隙に新たなカードをドライバーに読み込ませていた。
『ATTACK RIDE SWORDVENT』
カードと引き換えにダークディケイドの手に剣が出現し、キリトの前にゆらりと構える。海東が新たな仲間を呼び出すなら、こいつは武器や特殊能力を呼び出すのか――と仮説を立てながら、キリトは雄叫びとともにダークディケイドに斬りかかった。
「てやっ!」
渾身の当たり。牽制のつもりで放った一撃だったが、最高速度を誇るソードスキル《スラント》は、無抵抗のままダークディケイドの胸部を切り裂いた。……が、無抵抗だったのは、キリトの一撃に反応出来なかったわけではなく。
「っ――!?
防御する意味がない――とばかりに、何の手応えもなかった。ダークディケイド自身もまるでダメージを負った様子はなく、手に与えられた剣でキリトの肩にカウンターを決める。
「パパ!」
「大……丈夫だユイ、隠れてろ!」
その斬撃の衝撃を利用しながら、何とかダークディケイドから離れるものの、キリトの利き腕は完全に負傷した。握っていられるだけの力もなく、《聖剣エクスキャリバー》を地面に取り落とす。
「……まだだ!」
徐々に取り囲んでいくアルビローチたちから逃れる意味もあり、たとえ左腕一本になったとしても、キリトは攻撃することを止めず。今出来る最高の火力と速度を誇る、《ヴォーパル・ストライク》がダークディケイドに炸裂する。あのダメージの無さが《スラント》の威力の低さから来るものであれば、この《ヴォーパル・ストライク》の一撃ならば――
「く、そぉ……」
――というキリトの思考は、攻撃を食らっていないかのようなダークディケイドにより、すぐさま否定される。……いや、もしかしたら正しいのかも知れないが、今のキリトにこの
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