第43話 ゼストさん、スカさん家に行く
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ともかけ離れ、周りからマッドサイエンティストと言われる変態だった彼が……………
「ゼスト………………」
ルーテシアに声をかけられゼストは我に返る。
「…………分かってる。お前の話を信じ、様子を見ることにする」
「それで構わないよ。もし私が裏切るような事をしたら私を殺したっていい」
真顔で言うスカリエッティにゼストは顔をしかめた。
「さて、話は終わりだ。ルーお嬢様はウェンディ達と遊んできなさい。ウーノ、ルーお嬢様をリビングに連れていってくれ」
「分かりました、ドクター。さぁ、ルーお嬢様行きましょう」
「うん…………ゼスト、行ってくる…………」
「ああ……………」
ウーノと手を繋ぎ、ルーテシアは部屋から出ていった。
「さて騎士ゼスト、一杯どうかな?」
「酒か?」
「そうだよ。トーレに貰った日本酒に私もすっかりハマってしまってね。騎士ゼストもどうだい?」
近くに置いてある冷蔵庫から氷を取り出し、2つの小さなガラスのコップに入れる。
「俺はいい」
「固いこと言わずに………ととっ」
スカリエッティはゼストの了承無しにコップに日本酒を入れ、ゼストに渡した。
(酒なんて何時振りだろうか?)
そう思い、ふと昔を思いだす。
あの時は自分がストライカーとして地上の部隊で戦っていたとき。
思い出すのは自分の部下のクイント、メガーヌ、そして上司兼親友のレジアス。
クイントが酒に酔って夫の愚痴を言い始め、それを流しながらメガーヌが俺とレジアスの仕事の話に耳をかたむけていた。
思えば俺とレジアスは酒を飲む場でも仕事の話ばかりだった。あれほど地上の未来について熱心に語っていたレジアスが何故違法なことに手を染めてしまったのか?しかも友人である俺に相談なしに…………
それはいつか確かめなければ…………
「騎士ゼスト?」
「ん?ああ、済まない。いただこう」
俺はスカリエッティがくれた酒ということもすっかり忘れて酒を飲み始めた……………
「ルーお嬢様!行ったっスよ!!」
「竜撃砲……………」
「ウェンディ、避けて!!」
「うおっ!?いつの間にブレスが目の前に!?」
「邪魔だ、ウェンディ!………コイツを喰らえ!!」
「全くあいつらは…………」
目頭を抑えて呟くトーレ。
あなた、最近時間があればお酒を飲んでばかりいますね。
現に今も飲んでいますし…………
「ウーノお姉さま、ディエチと買い物へ行ってきますわね」
「分かりました、けれどクアットロ、ディエチ、くれぐれも遅くならないで帰ってきて下さいね」
「分かってるよウーノ姉…………」
ディエチが言って
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