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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1257話
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 ハルカと違ってあまりそっち関係のネタは振らない方が良さそうだ。
 いや、すぐに赤くなるのが美人系のエリナに可愛いという要素を与えているのも事実だから、そっちでからかってみるのも面白いかもしれないけど。

「……ちょっと、何か妙な事を考えてない?」

 そんな俺の内心を読んだ訳ではないだろうが、エリナが俺に鋭い視線を向けてきた。

「いやいや、そんな事はない。それよりどうするんだ? これからの事を話したいんじゃないか?」
「まぁ、いいわ。取りあえずそういう事にしておいて上げる。それでこれからの事だったわね。私の部屋……は、まだちょっと荷物が散らかっているから、アクセルの部屋に入れて貰える?」
「へぇ? いいのか? こんな夜中にノコノコと男の部屋にやってきて」
「なっ!? あ、あのねぇっ! 言っておくけど、ナデシコでは不純異性交遊は禁止なんですからね!」

 不純異性交遊って……また、随分と古めかしい言葉を。
 けど……

「それって無理じゃないか?」

 思わず、正直に呟く。

「何がよ?」
「いや、だから不純異性交遊……ぶっちゃけ、セック……」
「言わなくても分かるから、いいわよ! それより、何で無茶なの!?」
「このナデシコ、機動戦艦っていうくらいなんだから、当然戦場に出向くんだろ?」
「それは否定しないわ」
「つまり、多くの男女が生死を共にする訳だ。それも何度となく。そんな状況の中なんだから、当然お互いに相手の事を想うようになっていくのは不思議じゃない……というか、至極自然な事だ。そうなれば当然キスをしたり、露骨な表現を避けると夜を共にして肌を重ねたりって事をするようになる。それを止めるってのは普通に考えて難しいぞ?」

 古来より、戦闘を生き残った男が暖かな柔肌を求めるというのはおかしな話じゃない。
 いや、この時代だと女もか。
 命懸けの戦いを潜り抜けていくんだから、それだけお互いの関係が深くなっていくというのは当然だろう。
 それに……

「エリナみたいに、そっち関係の経験がない奴程、あっさりと男に引っ掛かりそうな気がするし」
「あのねぇっ! いい! あんた、自分の立場が分かってるの!?」

 図星を突かれた為か、再び頬を赤く染めるエリナ。
 こうやってすぐに反応するから、からかいやすいんだよな。
 いや、言ってるのは事実だけどな。
 少し話してみた感じ、エリナは典型的に生真面目な……そう、委員長タイプとでも呼ぶべき性格をしている。
 ああ、ちなみにこの委員長タイプってのは、当然あやかの事じゃない。
 あやかの場合、恋愛に積極的だし。
 ああいうのは委員長タイプではあっても例外だと考えていいだろう。
 ともあれ、だ。エリナみたいに生真面目なタイプは、何かあればすぐ
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