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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第七章 夜中の告白者《1》
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ために集まった流魔だ。
 流魔は伝子と呼ばれるものに集まる習性がある。簡単に言えば、伝えようとする力にだ。映画面を表示する際、それがあまりにも巨大な場合は流魔がその形に集結し結合するのに時間が掛かる。
 今はその映画面が空に表れ、皆の視線を集める。
 そして、その映画面から声が聞こえた、
『さあさあ皆さん始まりました、始まってしまいました。どうなるこれから、なにやる今から、監視されている今この頃。その場を動くな、この声聞けよ、みんなの視線を独り占め――』
 言葉の列が聞こえ、その列はまだ続く。
 『不思議な存在、不気味な存在、どんな存在であろうとも、この俺幣・セーランが、この地に花を咲かせましょう。行かねばならん、やらねばならん、なぜなら俺が決めたから。行くぜ今から、やるぜ今から、今から動くぜこの俺が!』



 暗闇の空間に浮かぶ一つの映画面|《モニター》から、言葉を言う者がいた。
 それは、
「あれは日来覇王会の長、幣・セーラン!?」
 ドレイク級中型戦闘艦・華空の甲板にいる実之芽は、 艦の装甲に手を付き身を出すように声を上げた。
 宙に表示されている巨大な映画面には、左手でマイクを持ったセーランが映る。
『聞こえてるか、宇天覇王会ヶ長』
「ああ、聞こえてるぞ」
 問われたので、奏鳴は返事を返す。
 映画面に映るセーランは、その返事に頷き口を開いた。
『好きだ』
「え?」
 突如、三文字の言葉が聞こえた。
 しかし、奏鳴はその言葉を理解出来なかった。
 数秒の沈黙、皆は黙っていた。
「「えええ――――!?」」
 その数秒間分の言葉を吐き出すように、驚きの歓声が西二番貿易区域から、そして日来全土から沸き上がった。
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