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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第七章 夜中の告白者《1》
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のか。やるなら日来全ての明かりを消したほうが何かと都合がいい筈だ。
 上空にいる監視艦がこの事態に気付き、スポットライトをこの貿易区域に向ける。
 全ての艦がそれを行うわけではなく、警護用に来た二艦の小型戦闘艦が空に上昇するまで、上空にいる二艦がこの作業をする。
「どうなっているんだ、これは?」
「奏鳴様、落ち着いて下さい。私にも分かりませんが、意図的にしては気になるところもあります。しかしこれは事故ではないと思います」
「う、うん。解ったからその、離してくれないか」
「え?」
 その言葉の意味が理解出来ない実之芽だが、その声が聞こえる方に顔を向ける。
 声が聞こえたのは下からだ。
 顔を下に向け、胸元を見た。そこには自分の胸に埋まるようにして顔を入れている、いや違う、自分によって入れられている奏鳴がいた。
 顔全体を胸の奥まで押し入れられ、身動きを取れていない。慌てて実之芽は奏鳴の顔を、自分の胸の間から引き抜く。
「すみません奏鳴様!」
「あはは、急にやられたからびっくりした」
「本当にすみませんでした。あの、何時からやってました?」
「目の前の光が消えて直後だな。私の視界から完全に光が消えたのは」
 そう言えば、自分が止めた女子生徒の返事が少し変だったと今思う。
 私ったら奏鳴が心配だからってちょっとやり過ぎよね。でもいい経験だったわ。
 ふふふ、と不適な笑みをする実之芽を奏鳴は不思議そうに見た。
「それにしても、監視艦のスポットライトがないとまともに周りを見れないな」
「全く、日来のすることは理解出来ませんね」
 黒の空を見つめ、実之芽は言う。
 見るものも見れない今、実之芽は様々な角度に顔を向ける。
 視線を地上へと下げれば、光系術を使い辺りを照らしている者達がいる。自分と同じ三年生の生徒が、三人一組で偵察していた。
 思い出せば自分達の近くには日来の住民はいなかった。当然と言えば当然だ。自身の未来を告げる者とは、普通は仲良くは出来ない。
 しかし、今まで作業をしている日来住民との距離は不可解な程距離が離れていた。
 ……何かあるわ。
 今までの経験の上で下した答えだ。
 その答えは正しかった。
 偵察を行っていた組の内、一人の者が発動している術の光を空に向ける。声からして男子生徒だろう。そしてこう聞こえた、
「空に何か映るぞ!!」
 その声に自分を含め、偵察をしている者も、甲板で警護を行う者も、皆が空を見る。
 空の一角に、霧が漂うように一部が靄のようにぼやけている。
 実之芽はこれがなにか知っている。
「映画面|《モニター》が表示されるわ!」
 靄のように空気中を漂っていたそれが、直後一部に集結し、一つの巨大な映画面を生み出す。
 先程の靄のようなものは、巨大な映画面を表示する
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