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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第七章 夜中の告白者《1》
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刻から日来の完全監視態勢を奥州四圏は取るそうです」
「そうなるだろうな。今監視を続けている艦にもそろそろ増援が加わるだろう」
 実之芽は奏鳴の言葉を聞きながら、後ろを覗くように体を左右に動かす。
 直線に進む通路と、左側には甲板へと続く階段がある。
 今この艦は、船首を北側に向け停泊している。甲板に繋がるルートは、ここを含め五つある。この通路はその内の一つのルートだ。
 そしてこの通路の先は船首へと続き、最終的には弾薬庫に繋がる。
 実之芽は奏鳴が弾薬庫には寄らないだろうと推測し、そして答えを一つ出す。
「甲板へと上がるのですね」
「バレたか」
 ふふ、と実之芽は笑う。
「見に行くのですか、日来の長が言っていた騒ぎに」
「駄目かな、少し楽しみなんだ。久しぶりに外に出られたから……」
 奏鳴の顔が下を向く。
 確かに奏鳴は久しぶりに外に出たと実之芽は思う。
 竜神の血を宿し、それによる暴走がここ最近頻繁に起こる。それにより奥州四圏内でも危険視され、他国を刺激しないようにと辰ノ大花にある屋敷にここ半年近く引きこもっていた。
 そうね、と実之芽は言葉を続けた、
「監視のついでに見てきましょうか」
「いいのか?」
「密閉空間ばかりにいては体に悪いというもの。多少の息抜きは必要かと」
「すまない、ありがとう」
 いいえ、と謙虚の言葉を述べ、実之芽は奏鳴の左に付く。
 移動の合図に、左手を前にやり意思を伝える。
「行きましょうか」
「ああ」
 実之芽が先行し、その後ろに奏鳴が追う形で歩き出した。



 甲板と艦内を隔てている扉がスライドする。艦内からは、二人の少女が甲板へと足を出す。
 辺りは照明の明かりで眩しい。冷たい空気が体を包む。
「日が沈むと寒いな」
「日来は山々に囲まれた盆地ですから、冷気が貯まりやすいのでしょう」
 白の息を吐き、甲板を歩む。
 地上は照明があり明るいが、空は漆黒の黒に覆われている。空には所々に星が光るが、辺りの明かりにより見えにくい。
 実之芽は日来の長が言った東の方角へと進む。
 全長八百七十メートルのドレイク級中型戦闘艦・華空の甲板は幅三十メートルあり、長さは三百メートルある。
 その甲板の中間近くに二人は着く。
 厚さ二メートルある装甲に奏鳴は手を付く。冷たく、体温を奪っていくような感じがした。
 しかしそれを無視し、身を外に出す。
 実之芽がそれを見て、
「奏鳴様、危ないのでお辞め下さい」
「ごめん、でも夜の外というのは昼よりも綺麗だな」
「そうですね、照明の明かりがなければもっと綺麗ですよ」
「そうなのか?」
 はい、と言い実之芽は頬を上げる。
 屋敷の寝室からも外は見えるけど、こんなに広い夜景を見るのは久し振りなのよね。
 実之芽は奏
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