暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第30話「とりあえず」
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じゃ、先攻するわ。司、あなたも砲撃魔法をよろしく。」

「分かったよ。」

  司さんが槍を、椿が弓をビルの下にいる妖に向けて構える。

「“弓技・火の矢雨”!」

「“ホーリースマッシャー”!」

  白色の砲撃と、燃え盛る矢の雨が妖の群れを襲う。

「行くぞ!」

  そして、砲撃魔法が開けた群れの穴に僕達を降り立つ。

「椿と葵曰く、そこまで強くはない!油断せず、焦らず倒せば大丈夫だ!」

「でも数は多いから気を付けてね!」

  僕と葵の言葉に従い、ヴィヴィオとアインハルトが格闘技で妖達を倒していく。
  ....軽く無双してないか?僕らもだけど。

「...って、本当に数が減る気がしないな!」

〈実際に魔力反応は減ってませんね。〉

  無限湧きかよ!ゲームみたいだな!
  そんな事を叫びつつ、リヒトで目の前に現れる妖を斬る、斬る、斬る!
  偶に攻撃が来る素振りを見つけると、その妖の後ろに回り込み、薙ぎ払いの一閃。

     ―――ドスッ!

「お、さすが椿。」

  後ろから迫っていた妖に対処しようとして、それをやめて別の奴を斬りに行く。
  すると、その瞬間に妖は上から飛んできた矢に貫かれて消滅した。

『お兄ちゃん!魔力溜め終わったよ!充満してる魔力も十分!いつでも行けるよ!』

「『了解!』全員!ビルの上に撤退!緋雪が一掃するぞ!」

  皆が戦闘を中断し、ビルの屋上へと撤退する。

「大気を漂いし魔の力よ、今こそ爆ぜよ!」

〈“Zerst?rung(ツェアシュテールング)”〉

  撤退する際、緋雪の詠唱を聞き、それが終わった瞬間。



     ―――ドォオオオオオン!!!



「えげつねぇ....!」

  大爆発が起きた。
  ...いや、詠唱した方が威力が上がるってのは知ってたけど...。

「...跡形もないね。」

「これが“破壊の瞳”の本領...!」

  爆発に巻き込まれたビルが崩れるので、急いで葵は椿とユニゾンして皆が空中に浮く。

「ごめーん。結局溜めた魔力は少ししか使わなかったよー。」

「あれで加減してたのか!?」

  充満した魔力だけで妖の群れを全滅...か。

「....終わったね。」

「...あまり手応えを感じませんでしたね。」

  司さんのがそう言い、アインハルトは手応えのなさを呟いていた。

「とりあえず、皆アースラに来てくれる?」

「アースラ?」

  司さんがそう提案する。
  ヴィヴィオとアインハルトはアースラを知らないみたいだ。

「リンディさんが提督をしている艦だ。」

「へー!」

  13年も
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