第2章:埋もれし過去の産物
第30話「とりあえず」
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...あ、ヤバ。混乱してきた。
「ヴィ、ヴィヴィオさん、もう少し付け加えないと皆さん、混乱するのでは...?」
「えっ?えっと、えっと...何を?」
「あー、えっと...僕らと同じ名字?」
二人のポワポワした会話で何とか混乱せずに済んだ...。
「あ、うん!私、パパの家族だもん!」
「....養子って事か?」
というかそうであってくれ。中学生で子持ちとかシャレにならん。
「そうだよ!...えへへ、小さい頃のパパと話せるなんて新鮮!」
「よ、養子か....よかった...のかな?」
司さんが人知れずホッとしている。
...まぁ、司さんの事を“ママ”と呼んでいる=僕と司さんの子って勘違いするよな。
「....あの、未来の事って話したらダメなのでは...?」
「あっ.....。」
イングヴァルトさんが気付いたのか、そう言ってヴィヴィオもハッとする。
ちなみにヴィヴィオだけ呼び捨てなのは家族と言う事らしいので、呼び捨てでないとむしろ失礼だと思ったからだね。
単純に自分の名字をさん付けで呼ぶのに違和感があったのもあるけど。
「多分、大丈夫だろう。」
「えっ?」
「事件が解決した後、何かしらの記憶操作があるんじゃないか?」
「そ、そうなの!?」
確実と言えるような根拠が一つもないが、多分そうだと推察する。
「未来...僕らがいた時間にて、僕はつk..聖奈さんと親しくなっている。...で、聖奈さんが今起きている事件を覚えているのなら何かしらの素振りがあるはずなんだ。」
「...私もそう思うかな。未来の事知ってたら、隠せる気がしないし。」
司さんも同感なのか、そう言う。
「さすがに既視感は感じるみたいだけどね...。」
「あ、そうなんだ。....ところで志導君、さっきから私の事名前で呼びかけてるけど、未来での呼び方と同じでいいよ?」
司さんの言葉に少しありがたいと思う。
慣れた呼び方を変えるって少し難しいからね。
「....いざとなれば僕が記憶を封印する魔法を作ればいいし。」
「えっ!?作れるの!?」
「さすがパパ!...と言いたいけど、記憶を封印ってなんかヤダ〜。」
...確かに効果だけ聞くと怖いと言うか気味が悪い。
ちなみに作れるかどうかかと言えば...作れる。
解析魔法の応用で記憶を解析して部分的に封印とかできそうだし。
「と、とりあえず、アースラで話を―――」
「っ.....!」
司さんがそう言おうとした瞬間、僕はリヒトを剣に変え、司さんに向かう。
見れば、葵もヴィヴィオ達の方へ走り、椿は緋雪の方へ御札を投
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