命の時間
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遡ること少し前・・・
「ジュビア!!」
「メルディ!!」
小型の攻撃から身を守るため、建物の中で壁などをうまく使いながら戦闘していたジュビアの元に、魔女の罪のメルディが駆けてくる。
「ウルとお兄ちゃん見なかった!?はぐれちゃって!!」
「見ていないけど・・・」
ウルティアとカミューニと行動を共にしていたメルディだったが、今は二人ともどこかに行ってしまい一人となっていた。そのため、心配した彼女は彼らと合流しようと丁度見かけたジュビアに話しかけたのだ。
そんな彼女たちの元に、突如小型のドラゴンたちが現れ、口からレーザーを放出する。
「「!!」」
「危ねぇ!!」
完全に周りの警戒を怠っていた二人は、後ろからやって来たグレイに押し倒されたことで事なきを得る。
「ボーッとするな!!戦場だぞ!!」
「ごめん」
ジュビアたちに攻撃した小型を凍り付かせながらリオンが怒声を上げる。それに対しすぐに立ち上がったメルディが謝罪するが、ジュビアは自身のお尻を擦りながらなかなか起き上がってこない。
「あああ・・・グレイ様がジュビアのお尻を・・・/////」
先程ジュビアを押し倒した際、偶然にも彼女の想い人はお尻を触っていたのだ。予期せぬハプニングにジュビアは顔を真っ赤にして喜んでいる。普通は触った方が喜ぶものなのだろうが、この二人に関してはそれは当てはまらない。
「ジュビア」
「!!」
いまだにお尻を擦り、喜びに浸っているジュビアにグレイが声をかける。
「ジュビア。お前に一つ言っておきてぇことがある」
「な・・・ななな・・・何の話ですか!?」
グレイの言葉を聞いてある文章が頭をよぎったジュビアは、軍隊さながらの速度で立ち上がり、彼の目をじっと見つめる。
「あ・・・いや・・・大したことじゃねぇんだけど・・・」
「ジュビアには大したことかもしれません!!」
「壮絶な勘違いオチと見た」
ジュビアのかしこまり方に思わず引きかけたグレイ。そんな彼のことなど全く気にした様子もなく、ジュビアは次に続けられる言葉をただ待ち続ける。
(これってもしかして・・・愛の告白なんじゃ・・・ど・・・どうしよう・・・)
命の危険に晒されたこの状況ならば、ジュビアに冷たい態度を取るグレイも本当のことを言うかもしれない。そう思うとジュビアはドキドキが止まらず、心拍数がドンドン上昇していく。
「ジュビア!!」
「え?」
しかし、そのドキドキの時間もすぐに終わりを告げる。彼女の後ろから声を張り上げる氷の魔導士。その声でそちらを振り向いた女性の目に、レーザーを放とうとしている小型たちが入る。
「あ!!」
ジュビアに向けて一直線に放たれた一本のレーザー
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