東方
古代編
第四話
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ら音速程度の速さで飛空する。途中にあったビルの瓦礫を貫通、勢い衰える事なく妖怪の額を貫く。貫かれた妖怪は絶叫し、絶命した。
「大丈夫か?」
「え?」
「兵士よ、この女性を連れていけ」
「は、はい!」
これでこの地区で俺の前にいる人間はいなくなったという事だ……と思う。
「さあ、妖怪どもよ!ここから先は黄泉へ続く死路だと思え!」
弓をスキマに放り投げ、腰にぶら下げた剣を抜いて妖怪相手に鋒を向ける。それが合図になったのか妖怪達は一斉に俺に向かってきた。
〜〜〜〜〜〜
この作品での義姉さんこと八意永琳は焦っていた。
「まだ発射しないのかよ!」
「定員オーバーですー!最終便が準備されるまで待ってくださーい!」
「私の、私の息子はどこなのー!」
「落ち着いてください!」
「早くしてくれー!」
ロケット発射上には阿鼻叫喚とした光景が眼前に広がっているから……ではない。我が弟、永巡の事だ。どこに行ったかと兵士に聞いたが西に行ったとしか言われなかった。本当に何をしてるんだろうか?
「永琳様ー!」
「どうしたの?」
ダダダッと走ってくる一人の兵士。何故名前で呼んでくるのかというと永巡と苗字が一緒でややこしいからよ。
「第一〜第二都市の四方の門が閉じられました!」
「……え?」
閉じられました?破られたんじゃなくて?ていうか閉めてなかったの?
「まだ避難している人間がいましたので」
「ああ、そう」
そんな事どうでもいいんだけど。基本的に永巡≧月夜見様≧両親(故人)>>>(越えられない壁)>>>その他だから。
「それで?閉じたって事は全員避難出来たのよね?」
「いいえ、一人だけ門の外側で妖怪相手に時間稼ぎをしているようです」
「……」
その人溢れたわね……少しだけ来世に祈っておこうかしら?ほんの少しだけだけど。
「お待たせしました!最終便の準備が「うおーーーー!」」
「どけ!俺が先だ!」
「私が先よ!」
「おらが先だべ〜!」
醜いわ。こういう時にこそ人間の程度って奴が計れるんじゃないのかしら?今の声の奴らは全員失格ね。
「ところで永巡はどこ?」
「私は知りませぬ。第三都市の貴族もどきの接待をしていましたから」
「その第三都市の住民に向かっていい度胸ね……」
「おっと口が滑りました☆彡」
「…………」
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