東方
古代編
第四話
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家を出るとそこは地獄絵図だった……何て事はなかったが煙が立ち込める地域が多々見える。さっさと第一都市に降りて都民を助けなければならない。そう思うと自然と足が走り出していた。走り出した先にいた兵隊長に話しかけられる。
「え、永巡様!?」
「状況はどうなってる?」
「妖怪達は第一都市の四方の門を強引に突き破ってこの都市に侵入しています。光線銃で応戦してますがいっぱいいっぱいです。それに都民を避難させながらなので手榴弾も碌に使えません」
やっぱりか。別に月に行くからこの都市が壊れようがどうでもいいが人間に向けて投げるのは躊躇ってしまう。一気に殲滅できない訳だ。
「各地の被害は?」
「全人口で約二割死傷者が出ています。その二割の割合は東地区と南地区が二割、北地区が一割、西地区が五割です」
西が一番妖怪の人口比率が高い、または強い妖怪がいるという事か。
「なら俺は今から西に行く」
「なっ!?一人でですか!?危険です!」
「百も承知だ。しかし、それぐらいやらないと逃げ遅れている都民を救えないだろ?」
「う……」
「西地区で都民を誘導している兵以外を他の地区に回させろ。全員第二都市に避難したら第二都市の四方の門を閉じろ」
「永巡様はどうするんですか?」
「この都市と運命を共にするさ」
「……よろしいのですね?」
「ああ」
「……ご武運を」
俺の指示を聞いた兵隊長は早速各地の兵士に指示を飛ばす。それを見た俺は第一都市の西地区に向かう。
「うわーーーーーーー!」
「妖怪だーーーーーーーーーーーー!!」
「助けてくれーーーーーーーーー!」
第二都市に流れてくる都民の大群を逆行する俺は実に邪魔な存在だろう。しかし、俺は形振り構わず最後尾を目指す。
「きしゃーーーーー!」
「きゃーーーー!!」
最後尾にたどり着くと逃げ遅れた一人の女性が今まさに妖怪に食べられそうになってる。周りの兵士も助けに行くが間に合わないだろう・・・でも、俺はやれる!
「はあああああっ!」
俺は弦に矢を掛けて探を引く。これは当てなければならない!今までの特訓は全てこの為にあったんだろう!?
「いけっ!(パシュンッ)」
そして運命の矢は放たれた。
「きしゃあーーーっ!?」
「……え?」
「ぐがあああーーーー!?!?!?」
放たれた矢は白いオーラ?を纏いなが
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