第65話 クラフト
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うとも、どんなに時間がかかろうとも、人間はそれを正すことが出来るはずだ。その可能性すら摘み取るというのなら…クラフト、俺はお前を斬る!!」
「…そうやって全てを背負うのか…人間が百年間積み上げた過ちを清算し終えるまで、お前は戦い続けるというのか!?」
「それが友との…エックスとの約束だ。」
「信念…か…ならばもう何も言うまい!!さあ、始めるか…」
ジャンプして、マルチランチャーのレーザーを放出しながら前進するクラフトに対し、ゼロはダブルジャンプでクラフトと同じ位置にまで跳ぶとチャージセイバーを叩き込んだ。
「ぐっ!!」
「クラフトオオオオッ!!」
FXアーマーに換装したルインがナックルバスターによるチャージ攻撃、メガトンクラッシュのパンチを炸裂させた。
「ぐあっ!?」
全身を襲う凄まじい衝撃にクラフトは苦痛の叫びを上げた。
「僕達レプリロイドに“心”を与えてくれたのは他でもない人間だ!弱さも醜さも、その人間の一面でしかない。そして…例え人間が優しさを忘れ去っていたとしても、僕達レプリロイドが優しさを忘れない限り人間にそれを教えてあげる事だって出来るんだ!!」
エックスもメガアックスを抜き、吹き飛んだクラフトの胴体に深い裂傷を刻んだ。
「何故…そこまであなたは人間を信じられるんだ…百年も人間を今まで見てきたあなたなら分かるはずだろう!!」
「そうだね…でも、僕は…最後まで諦めたりはしない。僕はどんなに時間がかかっても、誰もが手を繋ぎ合わせられる世界を創りたいんだ!!」
「そのために…まずはあなたを止める!!」
エックスとルインが同時にバスターを構え、即座にクラフトに向けてクロスチャージショットが放たれた。
広範囲を攻撃するチャージショットを受けたクラフトの身体の至る所から火花が出る。
「それでも…俺は…この道を信じる…!綺麗事や理想だけでは何も…誰も救うことは出来ないんだ…!!」
中央に大きくジャンプして真下にレーザーを放った後、三連続でミサイルを撃つ。
放たれた無数のミサイルがゼロ達に降り注いでいく。
「今度こそ…終わりだ…!!」
レーザーの出力を限界以上まで引き上げるクラフト。
ランチャーがレーザーの出力によって悲鳴を上げるが、クラフトは構わなかった。
「これで終わりだ……」
手応えを感じたクラフトは勝利を確信したが…。
「まだだ!!」
爆煙の中からダブルジャンプで空中にいるクラフトに接近するゼロ。
「馬鹿な!?」
エックスとルインは直撃を受けたことによるダメージによって倒れている。
なのに何故、ゼロだけ動けるのだ?
「シャリテ、セイバーの出力を上げろ!!」
「分かったよゼ
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