一章
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「くぉぉらああ!!ルーーーーク!!!」
「ん?どーしたのさー、慌てちゃって」
「それが上官への口のききかたか!ルーク!」
眠そうな目でぼーーーっとしたルーク。彼はこれでもゼロの天敵であり、軍きっての精鋭である。重力のティナを使い、空を進み敵を封殺する。しかしなんといっても自由人であり、軍人らしからぬ人物である
「まぁまぁ、将軍。ルークのこれは今に始まったことじゃないっしょ。怒るだけ無駄無駄」
彼はヴァン。ルークとともにゼロをおう飛空挺乗りである。そして将軍は彼らの上官であり、ゼロの始末を任されてる人物だ。
「まぁルーク。挨拶くらいしろ。ほら」
「ヘイ、将軍」
「ルゥゥゥゥゥーク!!」
何はともあれ、ここに彼らが集まったのは、ゼロの始末についてだ。最近やる気の欠片もないルークに、将軍の堪忍袋の尾が切れてしまったのだ
「ルーク!なぜゼロを追わない!?奴を倒せるのはお前だけだ!もっと責任感をもて!!」
「だって、3日は待てって。ゼロが言ったんだもん」
「罪人の言うことを軍人がきくな!!」
「しょーぐん、ゼロにだって休息は必要なんだよ」
「必要ないわーー!!!」
ぼーんやりと、真っ赤になって怒る将軍を見つめるルーク。彼に表情はない。笑うことも申し訳なくすることもない
将軍はがっくりと肩をおとした
ヴァンほどではないにしろ、彼もまたルークとは長い付き合いなのだ
「……まぁいい。今回伝えることはお前にとって都合が良さそうだ。ルーク、ヴァン。お前たちにはゼロから少し外れてもらう」
「へぇ?」
「それはまた何故です?」
「どうもこうも、上からのお達しだ。知らねぇよ」
それはつまるところの休暇……つまるところクビでもある
「ぃやっっっっつたあ!!!」
それにガッツポーズをあげるのはルークではなく、ヴァンである。将軍の眉間がピクリとシワを刻んだ
「うぉっ……と。すんません」
「いや、もういいわ。お前のそれも昔からだからな。奥さん、大事にしてやれ」
ヴァンは最近子供のできた初々しい父親なのである
「よかったなー、ヴァン」
「おう。お前も久々こいよ。子供と嫁が喜ぶだろうから」
「んー、おれもやることあるんだ」
ルークはひとつのびをして、ぴょんと席をたった
「じゃ、しょーぐん。ヴァン。おげんきで」
「まてよルーク。連絡はつくようにしとけよ?迎えにいくのオレなんだから」
「ヴァン……そうじゃねぇだろ。いつ誰が行って良いって言ったよ……」
将軍に気をかけることなく、ルークは既に姿を消していた。それにあわせてヴァンも
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