機動戦艦ナデシコ
1256話
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暇潰しでもするか
『木星蜥蜴はどこからやって来たと思います?』
『それは……木星蜥蜴というくらいですから、木星方面でしょう?』
『そうですね。普通はそう考える人が多いのは事実です。ですが木星の方から来たという訳であって、木星から来たと決まっている訳ではありません。もしかしたら、木星よりも更に遠く……土星、天王星、海王星辺りから来ている可能性もあります』
『……それはそうですが……』
『つまり、正確には土星蜥蜴、天王星蜥蜴、海王星蜥蜴と呼ぶのが相応しいかも……』
その言葉を最後まで聞かず、リモコンを別のチャンネルへと入れる。
敵の名前をどうこうしても、何の意味がある?
それに土星蜥蜴はまだしも、天王星蜥蜴、海王星蜥蜴というのは呼びにくいだろ。
『見て下さい。動物園で生まれた狐です。赤ちゃんの狐は可愛いですね』
何でここで動物園。
別のチャンネルへ。
『木星蜥蜴との戦いにより、ここ近年は株価の低迷が止まりません。ただ、そんな中でもクリムゾングループやネルガルといった企業は最近盛り返してきています』
クリムゾンというのは分からないが、ネルガルはこのナデシコとか開発出来るだけの力があるんだし、無理はないか。
あ、でもクリムゾンという名前は結構いいな。
取りあえず次のチャンネルへ。
『木星蜥蜴を調べたところ、これまでに見た事のない新しい技術が発見されているのも事実です。これを考えると、決して木星蜥蜴はマイナス要素だけではないという事だろうと思っても当然では?』
『それはそうだが、その代わりに受けた被害を考えれば……』
ちょっと興味があるけど、TVの電源を切る。
……取りあえずやるべき事はないし、寝るか。
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