機動戦艦ナデシコ
1256話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
到着する前に撃墜された者達にしての死者0ってのは、ある意味で凄いよな。
どうやって生き残ったんだ?
あの時の事を思い出していると、やがてこっちに近づいてくる気配を感じ取る。
これは……あのプロスペクターとかいう奴か?
俺の予想が正しかったかというのは、それから十数秒後に証明された。
「おはようございます、アクセルさん。……いえ、時間的に考えればこんにちはの方が正しいのでしょうが。それはともかく、よく眠れましたか?」
そう告げるプロスペクター。
俺が寝てからも動き続けていたと思うんだが、それでもこの元気は凄まじい。
プロスペクターの護衛としてだろう一緒に来ていたゴートの方は、多少ではあっても疲れているのを感じる事が出来るんだが。
「ああ。さすが最新鋭戦艦ってところだな。ぐっすりと眠ったよ。食事も美味かったし」
「そうですか、そうですか。ゆっくりして貰えて何よりです。……それで、早速ですが会社の方にアクセルさんの事を報告したのですが……一部条件付きながら、アクセルさんからの提案を受けてもいいと」
「一部? つまり、完全じゃないって事か?」
もっとも、こっちも色々と厳しい条件を突きつけたのを思えば、寧ろ一部ってくらいで済んで良かったと考えるべきか。
「まず、戸籍の方に関してですが、こちらは大丈夫です。全面的に受け入れさせて貰います」
「だろうな。ネルガルってのは色々と大企業らしいから、そのくらいは出来ると思ったよ」
「そうは言っても、結構大変なんですけどね。……さて、それで過去の詮索をしないというものですが……これは正直、難しいですね。いえ、勿論アクセルさんを煩わせるような事はしたいと思いませんが、あのミロンガ改でしたか? あの機体の性能を見てしまった以上、どうしてもそれがどこで作られたか知りたいと思うのも止められません」
「……つまり、交渉決裂か?」
「いえいえ。そんなに結論を急がないで下さい。……とにかく、これはミロンガ改の事にも関係してくるのですが、アクセルさんを煩わせないように、本社の方から専門の人を寄越すと」
「専門の人?」
いや、過去を調べる専門ってどんなだよ。
探偵か? ミロンガ改に関しても調べるとなると、余程技術的な知識を持つ探偵って事になりそうだが。
「何だか色々と凄そうな奴だな」
「ええ、まぁ。実際に凄い人だというのは間違いありませんよ。向こうの方でもアクセルさんには興味があるらしくて乗り気ですし」
乗り気、乗り気ねぇ。もしかして……
「四六時中俺に付きまとったりはしないだろうな? 男にそんな風にされるなんてごめんだぞ?」
「ああ、安心して下さい。その方は男性ではなく女性ですし、普段は副操舵士として活動する予定ですので」
「……いや、い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ