第六章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
べましょう、今からあの子も起こしてくるから」
「家族揃って朝御飯か」
「そうよ、今日はね」
「いいね、それも」
家族揃ってのことにもだ、彼は笑みになった。
「やっぱりね」
「ええ、皆で食べるのがね」
「一番美味しいからね」
「そうよね、皆朝から忙しいけれど」
「それでも食べられるのなら」
「皆で食べましょう」
「今日は朝からいい一日だね」
もう幸せな顔になっている彼だった。
「いい一日になりそうだ」
「それじゃあ」
「今日は一層頑張るか」
普段以上にというのだ。
「一家集まって美味しい朝御飯を食べるから」
「それじゃあ今日は頑張ってね」
「会社でね」
ヒーローのことは話さなかった、だが。
宮田はこの日とてもいい朝食を食べられたことに満足して会社に向かった、そして五時からのヒーローの仕事も頑張った。そうしてこの日も平凡に過ごしたのだった、サラリーマンとして家庭人としてヒーローとして。
サラリーマンヒーロー 完
2016・1・17
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ