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サポーター
第五章
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たしな」
「それで新聞でも定位置って書いてあったわね」
「いつものことさ、優勝も一度もないけれどな」
 チーム創設以来だ。
「俺は応援していくさ」
「これからもずっと」
「死ぬまでな、じゃあ今日もファンサイトの運営やるか」
「そっちはどうなの?」
「皆相変わらずさ、また最下位になったからな」
「落ち込んでるの?」
「諦めて開き直ってるさ」
 最下位も一年や二年なら絶望する、しかしそれが毎年となるともう開き直ってそしてもうそれで諦めてしまうのだ。
 それでだ、彼のサイトに来るチームのファン達もというのだ。
「どうしようもないからな」
「それも凄いわね」
「そういうことも踏まえて応援していくさ」
 こう言ってだった、彼はパソコンに向かった。諦観はしていてもだ。それでも愛情を持って応援を続けるのだった。


サポーター   完


                         2015・10・15
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