第二章
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黒魔術、ですか」
「そうよ」
堀江はその本を見て問うてきた奥野に答えた。
「それに関する本よ」
「黒魔術とは」
「警察官の読む本じゃないわね」
「お言葉ですが」
怪訝な顔でだ、奥野は堀江に返した。
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