第五章
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中後々何て言われるかな」
「ある意味見ものだな」
「黄色ィ新聞もな」
「結構なこと言われるだろうな」
こう言うのだった、その忌々しげな顔で。二人は日系人達を収容所に叩き込み大喜びしている者達を見つつ言った。
そしてだ、戦争が終わってかなり経ってだった。その彼等が人種差別主義者と囲まれて良識ある人々に過去の発言や行動を容赦なく糾弾されているのを冷たい目で見て言った。
「ハッピーエンドだな」
「これ以上ないまでのな」
二人はすっかり年老いていたがその人生の黄昏の中で言った。彼等が『幸運なことに』歴史に名を残ししたことを見ながら。
イエロージャーナリズム 完
2015・10・14
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