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隣は魔女
第五章
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「売ってるよ、占いもしてくれるし開運グッズも売ってるし」
「魔法の力が宿ってる」
「そうしたものもなんだ」
「売ってるからね」 
 だからとだ、ここで皆にこうも言った。
「お店に行ったらいいよ」
「お薬を買ったり」
「あとグッズも買ったり」
「そういうものを買って」
「魔女も見て」
「そうしたらいいからね、それでお婆さんのお店に行ったら」
 ヴォルフガングはここでこう言うのも忘れなかった。
「僕の家はお隣だから」
「ヴォルフガングのお店にも行って」
「そこでコーヒーを飲む」
「お菓子も食べて」
「何時でも待ってるからね」
 自分の家の店の宣伝も忘れなかった。
「来てね」
「わかったよ、じゃあね」
「お婆さんのお店に行った後はね」
「あんたのお店にも行くから」
「そうするわ」
「お父さんとお母さんにも言っておくわね」
 皆まだ子供なので父兄同伴でないとお店には行けない、だがそれでもだった。
「じゃあ今度のお休みの時に」
「魔女のお婆さんのお店に行きましょう」
「是非ね」
 こんなことを話してだ、実際にヴォルフガングのクラスメイト達はそれぞれの両親に言ってカテローゼの店に行った、そしてそこで。
 彼女の店のものを買い魔女の話を聞いた、カテローゼは飄々として話すがその話が実に面白いものでだ。
 その話も皆から評判となった、開運グッズ等も売れてだ。
 店は繁盛しその隣のヴォルフガングの店の客も増えた。彼の両親はこのことを素直に喜んだ。
「いや、お隣に違う商売のお店があって」
「それが繁盛してるとな」
「こっちにもお客さんが来てくれるから」
「有り難いわね」
 仕事の後で夕食を食べながらの言葉だ。
「カテローゼさんのところに行ったあとこっちで一服」
「そうしてくれるからね」
「お客さんが前よりも増えて」
「儲かってるわね」
「いや、本当にな」
「あの人のお陰よね」
 こう笑顔で話す、そして。
 クラウメイト達もクラスで彼にだ、こう問うのだった。
「それだけれど」
「あの人どんな人なの?」
「いつもお空飛んで魔法使って」
「使い魔とお話してるのよね」
「怪しい人?」
「魔法陣作ったりとか」
「そんなことする人?」
 こう問うのだった。
「どんな人?」
「何かいつも変なことしてるとか」
「そんなことしてるの?」
「魔女だから」
「やっぱり」
「いや、全然違うよ」
 最初自分が思っていたことともとだ、ヴォルフガングは言葉の中に含ませながらそのうえでクラスの皆に話した。
「それはね」
「じゃあどんな人?」
「怪しい人じゃないっていうけれど」
「悪魔と契約とかしていないの」
「夜にサバト行ったりとか」
「毎週日曜には教会に行ってるよ」
 このことか
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