前編
3.賑やかな人たち
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サインポールを回してバーバーちょもらんまは開店。さて、正規のお客さんとしての第一号は誰が来るのか……
「ハル〜! お客さんを連れてきたわよ!」
おっ。最初にやってきたのは白い帽子が似合う一人前のレディー、暁ちゃんか。……と思ったら……
「ふ〜ん……ここが今日から開店する床屋さんなのね? 中々いい所じゃない」
暁ちゃんの隣には、えらくナイスバディな金髪美女がいた。
「ぉお〜暁ちゃんか〜。いらっしゃいませ〜」
「ハルにお客さんを紹介してあげるわ! だって私、一人前のレディーなんだから!!」
「うん。ありがと〜。ところで暁ちゃん、こちらの方の名前は?」
「私は戦艦ビスマルクよ!!」
あーなるほど。海外の艦娘さんか。通りで髪がキレイな金髪をしてるんだな。
「紹介してくれてありがと。さすが暁ちゃんは一人前のレディーだ」
「えへへ……やっぱり私は一人前のレディー!」
「私のことも褒めていいのよ!!」
……What? 今なんて言った?
「だって見なさいよこの祖国ドイツの技術の粋の詰まった精悍なボディー! このビスマルクを褒め称え、崇め奉るがいいわ!!」
「……オーライ分かった。つまるところ、あんたも艦娘ってことだな」
艦娘ってさ。個性的なヤツしかいないのかな……。
「んじゃビスマルクさん、今日はどうするんですか?」
「ビス子も一人前のレディーだから、ビス子って呼べばいいわよ」
「待ってアカツキ。初対面のヤパーネリンにまでビス子だなんて呼ばれたら、戦艦ビスマルクの名折れだわ」
「んじゃビス子さん、こっちの散髪台へ……」
「シャイセ……!! これでは戦艦ビスマルクとしての威厳が……!!」
『んなもんねぇよ……』と心の中で思いながら、ビス子さんとやらを散髪台に座らせ、髪の調子を見る。しかしホントにキレイな金髪だな。やっぱ染めた金髪と全然違うね。
「キレイな金髪だね〜……」
「当たり前でしょ? いいのよもっと褒めても」
彼女は褒めてもらいたがるクセがあるのかな? どこぞの一人前のレディーにそっくりな気が……
「へくちっ」
「どうしたのアカツキ? 風邪?」
「んーん大丈夫よ。だって暁は一人前のレディーだからっ」
「そうねアカツキ。でも私だって一人前のレディーよ?」
「?! ……ということは……暁達二人は……?!!」
「「一人前のレディー!!」」
あーはいそうですねーあなたたちは一人前のレディーですねー。
「えっへん! この暁のこと、もっと褒めていいのよ!」
「そしてこの私のことも、もっと褒めていいのよ!」
やっぱこの二人似てるわ……。
ビス子が言うには、とりあえず傷んだ毛先を整えシャンプーしてくれれば問題ないというこ
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