空からの襲撃
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落下してくる!
叢雲「しまった!」
橋の足をくぐろうとしていた叢雲に
壊れた電車が降り注ぐ。
叢雲「こんな事くらい!」
思いっきり加速しスライディングをする。
突き出した脚は槍の如き鋭さで、
迫り来る電車の下に滑り込む。
一際大きい水柱が荒れ狂い、叢雲の姿が消えた。
駆逐ロ級「ククク、、、ハハハハハッ!!」
歓喜の声が上がった。駆逐ハ級「オイ!アレヲミロ!」
駆逐ロ級「ナンダト!」
橋の向こう側には涼し気に髪を払う叢雲の姿があった。
叢雲「あら、残念だったわね。私は無事よ」
余裕の笑みを浮かべた。
駆逐ロ級「ググ、ウンノ イイヤツメ!」
その時耳をつんざくエンジン音と共に、
一機の艦載機が稲妻の如く現れた!
機銃照射で駆逐ロ級を攻撃
駆逐ロ級「ガガガ、ナンダ!?」
艦載機は水面ギリギリで機首を上げ、叢雲に向かう。
叢雲「予想より早いわね、助かったわ」
叢雲は再び街に向かい滑走を開始する叢雲の隣に艦載機が並ぶ。
緑色の機体、赤色の日の丸、
操縦席の妖精さんが親指を立てる。
味方の零戦だ。
数回、ザラついたノイズの後、通信が入る。
飛龍「叢雲、大丈夫!?」
叢雲「今の所はね」
叢雲は基地に連絡した際、応援を要請していたのだ。
艦載機から通信で叢雲の様子が伝わっている。
飛龍「これを受け取って!」
叢雲に零戦から一本のボトルが投下される。
叢雲はそれを受け取る。
高速修復材、ラベルにはそう書いてある。
飛龍「それと、換えの艤装を!」
零戦の下部に付けたコンテナを投下しようとする。
叢雲「待って、修復が先よ
今の状態じゃ、まともに艤装が扱えないわ」
負傷した部位を妖精さんに見せる。
心配そうな表情をする妖精さん
飛龍「分かった時間稼ぎをするわ、その間に修復を!」
機体を翻し再び敵に向かう零戦
程なくして、砲撃や射撃の音が聞こえる。
叢雲「こんな方法、本当はやりたくないけど、、」
高速修復材を半分飲み、
残りを傷にかけた。
ジュジュ〜!!
叢雲「ぐぅ…!」
苦悶の表情を浮かべる。
喉が焼ける様に痺れ、
傷口に鋭い痛みが走る。高速修復材の原液は刺激が強過ぎる。
普通なら浴槽のお湯に混ぜ、
皮膚から吸収させる。
しかし今は戦闘中だ、そんな時間は取れない。
叢雲に取り込まれた修復材は
新陳代謝を急激に促進し、
血管の中を爆走する。
体温がみるみる上昇
全身に降り注ぐ強烈な痛みと苦しみ
バランスを崩す。
だが、気力でカバーし、姿勢維持をする。
全身から噴き出る蒸気状の汗と共に、傷が瞬く間に再生した。
蒸気を切り裂いて、快復した叢雲が躍り出る!
叢雲「ハァ、ハァ、ハァ。
飛龍、修復完了よ…!」
駆逐イ級「グワァー!!」
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