空からの襲撃
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海沿いの道路
猛スピードで駆け抜ける悪魔のマシン
ライトの上に付いた黒山羊の頭蓋骨が攻撃的だ。
よじれた角が風裂き、風は泣く。
暁「ス、スピード出し過ぎよ!」
白露「えっ?何か言った?このバイク最高〜〜!!」
唸り声を上げるマシンに声がかき消される。
暁「だーかーらー!」
腹の底から声を出す。
木の葉が一枚、暁の顔をよぎる。
暁は目を見開き、咄嗟に顔を避けた。
チクリと頬を突く様な痛み。手で確認すると少し血が出ていた。
スピードが出過ぎて、葉っぱ一枚でも掠めれば、切り傷となる。
暁「白露!もっとゆっくり走って!!」
怒鳴り声に近い声だった。
頬から出た血が、風に散る。
白露「!!」
急にハンドルを切る。
暁「わわわわっ!」
動作が遅れ、投げ出されそうになる。
道路が砕け、爆煙が上がる。
暁「敵襲!?」
上空に敵艦載機三機を確認!
頭上を通り過ぎ、旋回して来る。
白露「きっとあたしの車もあいつらにやられたんだ!
暁、やっつけちゃって!」
暁「暁に任せなさい!」
背中の砲身が艦載機を捉える、
敵の機銃照射、後ろの道路が跳ね、
徐々に近づく!暁「攻撃するからね!」
白露「りょーかい!」
轟音と共に砲弾が弧を描き、
敵艦載機に向かう、射撃に集中していた為か、
反応が遅れ、あえなく着弾!
機体がバラバラに飛び、
他二機は回避行動を取る。
発射の衝撃を見事なハンドル捌きでやり過ごす白露
何事も無かったかの様に運転を続ける。
艦載機A「グギギ、ウッテキタゾ」
艦載機B「ガガ、キヲツ、ツケロ」
艦載機は高度を上げ、射程距離外に退避、バイクの前方に移動した。
暁「前に飛んで何をするつもり?
…まさか!」
艦載機から爆弾が投下された。
それは真っ直ぐに道路目掛け落ちていく。
暁「白露!!」
白露「分かってる!」
重心を傾け、バイクを倒す。
道路隣の雑木林に突っ込む。簡単にスピードは落ちない。
白露は木々の間をギリギリに縫い、
暁もそれに続く
白露「いたたた!」
枝が体や服をかすめ、真新しい傷を作る。
暁「だから言ったじゃない、速すぎるって!痛い痛い!」
帽子を抱え体を丸める。
白露「あそこで落としたら、やられてたよ!そろそろ来るよ!」
怒号が鳴り響き、熱風と衝撃が押し寄せる。
バイクの姿勢をなんとか保ちつつ、
衝撃から離れるように進路を取る、
相変わらず、鬱蒼と茂った木や草に阻まれる。
白露「暁!あれを使うよ!」
暁「あれ?…分かったわ!
お返ししちゃうんだから!」
白露はアクセルを全開にして走る。
黒山羊の頭蓋骨が光る。
艦載機A「ククク、、シンダ、クケ、シ、シンダ、、」
不気味に笑う。
ヴァヴァヴァ!ヴァーーン!
艦載機A「
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