anything
[前書き]
[1]本文
「……っ」
「ん……」
わたくしがその部屋の前を通りかかると、ごにゃごにゃと囁き合うような声と、かさ、かさ、と衣擦れの音が聴こえました。
「ちょっと、むり」
「なんで?」
どうやらこの扉の向こうには二人の人間が居るらしいのです。
わたくしは、「セクシュアル・ハラスメント」の予感を感じ、戸に手を掛けました。
……ヂャッ
「……」
「……」
……わたくしがドアノブを恐る恐る回すと、中の空気は水を打ったように静まりました。
どうしよう、どうしよう、わたくしは胸の鼓動が早まるのと同時に、後ずさりしてしまいました。
もしかしたらちがうかも、とも思いました。
[1]本文
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ