第七十七話
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言っているんだ」
………………この劉協は馬鹿なのかそれとも何か計算しているのか?
「………分かりました。ならば我が袁術軍が引き取りましょう」
美羽はそう言って俺を見た。
………非常に嫌な予感がするんだが………。
「長門。お主は劉協殿を監視兼部下としておいてくれまいか?」
「拒否権は無いのですか?」
「無いに決まってるじゃろ」
「………了解しました」
………やっぱり………。
「ふむ、王双なら私も文句は無い」
いや偉そうに言わないでよ。
「劉協殿。厄介になるのは構いませんが、劉協殿とバレないように名前を変える必要がありますが宜しいですか?」
「構わんぞ。厄介になるのだからそちらの願いを聞くのも当たり前だ」
「………名前、何にする?」
劉協殿から了承を貰うと皆に聞いた。
『………………』
……いや、お前ら何か言ってくれ。
「………そこは初めに言った長門が付けるべきじゃないのか?」
クロエがポツリと呟いた。その言葉に皆が頷いた。
付けたくないんだな。分かるよその気持ち。
「うむ。王双が付けてくれまいか?」
劉協殿が言ってきた。
………逃げ道は無いのか。
「それじゃあ………劉曄で」
問題は無いはず………多分。
「うむ、劉曄か。分かった、これより私は劉曄とする」
劉協殿―――劉曄殿が喜んでいるから大丈夫だろう。
「言っておくが、王双は私を殿とか付けるなよ? 名目上は王双の部下だからな」
「………分かりました………劉曄」
………前途多難だよな。
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