第41話 美少女総選挙
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頷いてるし……………
『まあ、協力した時点で許す気はないんだけどね。みんな覚悟しといてね』
ものすごくいい笑顔で言う会長。
この瞬間、生徒会メンバーから笑顔が消えた…………
『それじゃあ取り敢えずみんな知っているでしょうけど………水無月楓です、推薦で総選挙に出ることになりました』
さっきの怒りは何のその、いつも通りの会長に戻った。
『みんな、よろしくね!それじゃあ桐谷君、浴衣審査の説明よろしく』
『あ、はい。浴衣審査ですが、各自こちらで用意した浴衣を着てもらい披露してもらいます。それも踏まえて1番美少女だと思った人に投票をお願いします』
『はい、良くできました。じゃあ私も準備してくるからあとよろしく』
そう言ってステージ脇に消える会長。
『それでは皆さん少々お時間をいただきます。今のうちにトイレ休憩などを済ませておいてください』
桐谷の説明で見ていた生徒達もそれぞれ動き始める。
「俺たちも少し休むか」
「ああ、そうだな」
俺は桐谷に声を掛けてステージ脇に入っていった。
「ほら」
「ああ、サンキュ」
桐谷が投げてくれたお茶のペットボトルを受け取り、口をつけた。
俺たちは今、ステージ脇のパイプ椅子に座って休憩している。
「しかし結構盛り上がってるな」
「それくらい人気があるってことさ」
というよりここの学校には変わり者が多すぎる。SBS団みたいな覆面かぶった奴らもいれば、中学生で幼女趣味な奴など。
転生する前の中学生はこんなんじゃなかったはずだ。
「それもそうか、確かに彼女たちは皆美人だしな」
「誰か気になる奴とかいないのか?」
「俺は…………まあいないかな。確かに彼女たちは美人だが、すでにご執心な人物がいるみたいだし」
「ふ〜ん。まあ、アイツらも女の子だから気になる奴ぐらいいるだろうな…………ってどうした桐谷、頭を抑えて、頭痛でもするのか?」
「………原因は分かってるよ」
「そうか?ならいいけど。でもお前もフェリアと一緒に勉強したりしてるじゃないか。結構まんざらでもないんだろう?」
「まあ、フェリアとは話が合うが、特になんとも」
動揺なく淡々と言う桐谷。
つまんねぇな………
転生前からそうだったが、コイツはいつもこうだ。
時折、女より男の方が好きなんじゃないかとも思ったりするが、ちゃんとエロ本を持ってたりするところを見るとそうでもないみたいだ。
せっかくイケメンなのに本当に勿体ない………
神崎までとはいかなくとも俺もアピールすると思う。
「それに俺はそんな資格なんか………」
「ん?何か言ったか?」
「いや………それより
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