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竜のもうひとつの瞳
第四十七話
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二百回くらいで勘弁してやろうかと」

 「Oh……俺はつくづくお前が実姉でなくて良かったと思うぜ」

 まぁ、失礼しちゃう。この場でやらないだけマシだと思ってよ。
こんなところでやったら余計に竜の右目としての威厳が無くなるってのはわかってるんだからさぁ。

 「で、状況は分かってんのか?」

 「ええ、勿論。これから小田原城を攻めるんでしょ? 豊臣を倒すついでに」

 そう言ってやれば政宗様はにやりと笑う。小十郎も頭を擦りながらこの様子を見ていた。

 さて……ここからが勝負。何とか進軍をやめてもらわないと。

 「だ、駄目だよ、勝手に話の筋を変えようとしちゃ」

 政宗様に侵攻を止めてもらうよう説得しようと口を開いた瞬間、酷く懐かしい声が耳に響く。
突然揺れた視界に驚きつつ、眩暈かと思えば突然周囲が真っ暗になる。
意識を失くしたのかと思うが立っている感覚はあるし、普通に考えて意識を失えばこんなことを考えてる余裕もない。

 何、これ……ってか、今の声って自称神様?

 自分の身体すら見えないほどの暗闇が少しずつ晴れ、薄らと浮かび上がったのは三十年ぶりに姿を現した、自称神様だった。
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