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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter4:Light that plugs into trouble(思案に差す光明)
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作のコツなども教えても貰いながら『習うより慣れろ』で数をこなして行き―――丁度集合五分前には、実戦でも何とか使えるレベルまで漸く持っていく事が出来るようになっていた。

 当然セツナと比べればまだまだで、よりレベルが上のモンスターや複雑な動きをする敵、動きの読みあいにプレイヤースキルをぶつけ合いとなる対人戦では役に立つかどうか正直微妙だったが、形となった事がシリカには何より嬉しい事柄だった。


「セツナさん、有難う御座いました!」
「どういたしまして。それにこちらこそ、改めて動作を見直す良い機会になりました」
「えっと……また何かあったら、教えて貰っても大丈夫ですか?」
「はい、此方こそよろしくお願いしますね」


 最後に二人はお礼の言葉と再会の約束を交わして、人が心なしか増えてきた鍛錬場を後にした。














「―――と、いった感じなんです」


 シリカがぬきんでた技術を身に着けていた理由――――それに繋がる事の顛末を聞き終えたキリト達は、なるほどと言った感じで一様に頷いている。
 それでもキリトが笑み共に頷いているのに対し、リーファとシノンは若干ながら動きが鈍い。
 頷き方に差異があるのは……恐らくシリカが語った内容にあるだろう。

 言葉を選びながらも『キリトよりは上に思えた』とキッチリ話していた為に、セツナと言う名のプレイヤーの実力がどれ程の物か、彼の腕前を間近で見てきたリーファとシノンにも余り予想が出来なかった。
 寧ろ評価対象となった張本人であるキリトの方が、自分より強い奴は幾らでも居るという意識を既に持っていたお陰で、それなりに想像できている様だ。


「纏めてしまうと、凄腕プレイヤーのお陰で棒高跳びが出来る様になった、って訳なんですけどね」
「……本当、見事に纏めたわね。この上ない位に」


 まあ身も蓋もない事を言ってしまえばシリカが今し方話したような、要点のみを抜き出して話してしまえば、一応それで説明が終わってしまう。

 勿論そんな説明ならぬ説明をしようとも、チンプンカンプン街道一直線なのは火を見るより明らかだが。


「他にも色々教えて貰っちゃいまして……ちょっとした応用法その二、というか基礎中の基礎として、胸の前や顔の高さで水平に構える事で、槍に変形させた際に私の様な小柄なアバターでも引っ掛からず、次の行動に移れるそうです」
「確かに何時も通り構えたままだと、如何やろうとも引っ掛かるからなぁ」


 他にも抱え込んでいる様な体勢となるお陰で、槍を突き出して攻撃するまでの時間を減らせるメリットもあるキリトは気が付き、更なる感心を抱いていた。


「あ、あと他に悩んでいる方はいなかったかと言われまして……それ
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