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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter4:Light that plugs into trouble(思案に差す光明)
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一つです。いうなれば『槍での棒高跳び』ですね」


 言いつつ微笑むと、更なる応用を教授すべくか、今度は相手の行動を待たずに自分から詰め寄るセツナ。

 牙による横薙ぎを同様の方法ながら、今度は武器に押し上げられる形でほぼ真上に飛んだ。
 確かにセツナは避ける事が出来たのだが、両手槍の方は長柄な為に引っ掛けられてしまい、勢いよく横に振れてしまう。

 が……数瞬でダガー形態へと戻しつつ強く握り、弾かれた影響を最小限に落とし、


「はあっ!」
[!!?]


 重力を活かす真上からの烈刃を、一切合財遠慮なしに叩き込んだ。

 驚いて滅多矢鱈と牙を振り回す人工モンスターに対しても、倒立後転から片腕で跳ね様に変形させた槍を突き刺しつつ、モンスターの重量と可変時の押し出しを活かして距離を取るなど冷静に対処して見せる。


「ふ、わぁ……」


 素っ頓狂な言葉を呟いたシリカの目線の先で、セツナはチクッと軽く鼻先を突いた。
 そしてHPが尽きた人工モンスターは声もあげず―――煙とポリゴン破片を散らして消えていった。


「と、まあ……この様な感じですか」


 三度、両手槍からダガーへ戻した武器をクルリと回し、セツナは数歩ほどシリカに近寄り笑った。 


「それじゃあ……出来るだけ丁寧に教示しますし、この動作だけを重点的に指導しますので、頑張ってくださいね」
「え? わ、私がそれをやるんですか!?」
「やるも何も、元よりその心算で見せていたのですが……」


 内心でシリカは【む、むむ無理無理! 無理ですよあんな大技!?】と、叫びたい衝動に駆られていた。

 昨日今日(ダイブし)たばかりのシリカにとって、幾ら初歩級の応用であろうとも、難易度がより高く見えるのは必然。
 追い打ちに、セツナの動作が余りに淀みなかった事も相俟って、余計高度なテクニックに見えてしまっているらしい。

 されど馬鹿正直にそんな事を口にすれば、折角時間を割いてまで教えてくれた彼女に失礼。
 きっかり十秒間黙りこくったシリカは、それでも如何にかこうにか弱音を呑み込み、バッ! と効果音がしそうな勢いで顔を上げる。


「そ、そうですよね! お願いします!」


 妙な気合の入り様にセツナはキョトンとしてしまうが、意気揚々とし始めたシリカを見て、その氷王はすぐに頬笑みへと戻った。



 まずはスイッチによる可変の基礎を改めて教えて貰い、実は二ヶ所あるスイッチを使い分ける方法からシリカは教えて貰う。
 ……ちなみにそのスイッチだが、彼女はテキストをよく読んでいなかったせいで、一番最初の方にしか気が付かなかったのだとか。

 兎も角そこから数十分みっちりと修行し、システムの恩恵や身体操
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