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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
chapter4:Light that plugs into trouble(思案に差す光明)
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まで間が開いてしまう。
幾らか余裕があるといっても二頭は二頭。
戦いに集中せなばならないので、先のシリカの事を確認出来てはいないのだし、この反応は至極当然のものだ。
だから―――
[ブギギィッ!!]
「わっ……」
猪の単調な突進を避け隙だらけになった所へ……本来ならまだ走らなければ届かない位置にも関わらず、たった二歩の踏み込みから切っ先を相手へ向けたまま、右半身で眼前にダガーを構え、
「せいあっ!」
[ブフオッ!?]
「……!」
スピアーに変形させて腰を入れて貫いた事に、シノンは驚きを隠せなかった。
そしてそれと同時に、自分の小柄な体と武器の相性を、よく考えて構えていると感心すらしていた。
普通に構えて可変させてしまうと、柄の長さが影響してすぐに両手持ちには構えられない。
だから宛らレイピアで突きを入れる直前の様な、身体を捻った格好を取ったのだ。
体の近くで槍を抱える事が出来る上、捻る為の僅かなワンアクションを省けるのだから、よく考えられていると言えるだろう。
更に近寄って繰り出された、猪の色う下段への頭突きを、今度は意図して行った棒高跳びの要領で何とかかわし、すぐに短剣へと戻した事にシノンはまたも驚かされる。
(小一時間で此処まで出来るようになるなんてね。……一体、何時の間に思いついたの?)
シリカを無事範囲外へ逃れさせるべく援護射撃を行いながらも、シノンの口には小さな笑みが浮かんでいた。
連続で叩きつけられる弾丸に怯んだ間隙を狙って、追い打ちとばかりにグレネードを投げ猪の上体を空へと打ち上げる。
シリカも追随すべく跳躍、空中でも補正が利くお陰でバランスも崩さず、素早い二連撃を容易に打ち込み終える。
[ンギィィィイイイイイ!!]
「! しつこい奴ね……!」
残り一割強の体力で、尚悪あがきを繰り出してくる槍牙猪へシノンが発砲。マズルフラッシュの瞬きから一瞬遅れてヒットエフェクトが鮮やかに咲く。
しかし何時の間にか逆側へ構えられていた右蹄は、未だ空中へいる容赦なくシリカへ襲いかかってきた。
多少のダメージは避けられないか。
「わわわっ!?」
[ブゥギイイィッ!!]
情けない声音と共に鈍い音が鳴り…………両手槍に変化していた武器が猪を土台として、シリカの身体を強引に押し下げる。
結果、最後の最後な悪足掻き虚しく空振り―――脳天を穿つシノンの狙撃で猪は硬直。
直後に破片にかえり、煙と消えていった。
「……ヒュウ♪」
情けなく尻餅をついてしまったシリカに対し、しかしシノンは口笛を吹いて意外な成長と健闘を称える
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