暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?幽霊の正体見たり枯れオババ
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らそんなに緊張することないよ」

食器などの片付けを終えて、コテージに戻りながらそんな話をする。肝試しは大歓迎なんだけど出発前にくじ引きで決めるって話だし、ペアの相手を選べないのが残念ルール。これでルシルとペアになる可能性が限りなく低くなったわけ。次点でなのはだったけど、女子同士のペアは作られないからこれもアウト。一体どうしろと?

「ま、とにかく楽しんだもの勝ちってことでしょ」

「ですわね。肝試し・・・。心霊系はわたくしの姉の所為で耐性がありますから、結構楽しみですわ」

「あー、結さんかぁ〜。わたしも通院してた頃に何度かそうゆう系の話聞かされたな〜」

「嫌な思いをさせてしまっていたのであれば、姉に代わって謝りますわ」

「別に嫌ってわけやなかったよ? あの頃はルシル君に会ってもなくて、進んで治療しようって気持ちもあらへんかった。死ぬんなら別にそれでも構わへんなんて思うてたくらいや。結さんは、そんなわたしに死ぬことの怖さと悲しさを教えてくれてたんやな、ってルシル君に会ってから解ったんよ。そやから嫌でもなかったし迷惑でもなかったよ」

そう言って笑うはやて。ルシルやシグナム達と出会う前は生きることに無気力だったって聞いてはいた。けど初めて聞かされた咲耶は「死だなんてそんな・・・!」軽くショックを受けてるみたい。

「もちろん今はそんなこと考えてへんよ。みんなとこうしておられることが幸せやからな♪」

「それは結構ですわ♪」

そしてわたし達はそれぞれのコテージに帰る。海水浴前に先生に預けてた鍵を使って屋内に入ったんだけど、「あれ? こんな紙あったっかな?」すずかががキッチンから1枚のプリントを持って来た。ソファに座ってるわたしとフェイトとはやての間にある脚長丸テーブルの上に置いた。

「怪談が書かれてるんやね。・・・この付近は昔、古戦場やってらしくて・・・出るんやって〜、お〜ば〜け〜♪」

はやてが幽霊の真似をしたから「きゃぁぁぁ〜〜〜♪」わたしとすずかとフェイトは悲鳴を上げた。フェイトが「先生が肝試しの為の前準備で用意したのかな?」そう言ってプリントに書かれた怪談を読み始めた。海水浴中、先生が鍵を持ってたし、コテージに入れるのは先生くらいだ。

「雰囲気作りってわけやね」

「なのは、大丈夫かな・・・?」

「あー、なのはってまだ幽霊ダメなんだっけ・・・?」

「幽霊に関しては克服してきてるみたいだけど、突然驚かされたりするのはまだダメみたい」

「なのはちゃんとペアになる子も怖がりだったら大変なことになりそうだよね」

そんな笑い話をして、時間になったことで集合場所であるコテージ村の中央にある広場に集まる。そしてくじ引きでペアを決めるんだけど・・・

「ルシルかよ!!」


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